AIでメルマガ・LINEの文面を量産するプロンプト集

「今週もメルマガを書かなきゃ……」「LINEの配信文、何を送ろう」——販促文に毎週追われていると、ネタ切れも筆も止まりがちです。実は、件名も本文もLINE配信文も、下書きはAIに任せて、仕上げだけ人がやるという分担にすると、配信づくりは驚くほど軽くなります。この記事では、その手順と、シーン別にそのままコピペで使えるプロンプトを一緒に確認していきましょう。
⏱ 忙しい人向け 3行まとめ
- AIは販促文の「下書き役」。商品情報と目的を渡せば、件名・本文・LINE文を数十秒でたたき台にできる。
- 作り方は①目的と情報を渡す→②生成→③トーン調整→④事実・法令チェックの4ステップ。
- 新商品・再入荷・カゴ落ち・セール・フォローと、シーン別プロンプトを使い分けると量産が安定する。
なぜメルマガ・LINEの文面はAIと相性がいいのか
メルマガやLINEの配信文は、商品説明文以上に「型」と「言い回し」が決まっている文章です。新商品の告知、再入荷のお知らせ、カゴ落ちのリマインド——どれも目的がはっきりしていて、伝えるべき要素も似ています。だからこそ、生成AIが最も力を発揮しやすい領域でもあります。毎週ゼロから言葉をひねり出す消耗から解放されるのが、いちばんのメリットです。
特に効くのが「件名」と「冒頭」です。メルマガは件名で開封率が、LINEは最初の1〜2行で反応が大きく変わります。ここはアイデアの数が物を言う部分。AIに「同じ内容で件名を10案」と頼めば、自分では思いつかない切り口がいくつも出てきて、いいとこ取りができます。
ただし、ここでも大前提があります。AIは「執筆者」ではなく「下書き役」だということです。AIは“正しいこと”ではなく“それらしい文章”を組み立てる装置なので、人が後ろで舵を握る前提が欠かせません。配信文づくりでは、次のような限界に特に注意します。
- 事実を勝手に作る……渡していない価格・割引率・在庫数・終了日時などを、もっともらしく書いてしまうことがあります。販促文は「数字」が命なので、ここは致命傷になりかねません。
- 誇大・断定に寄る……「絶対お得」「今だけ最安値」「必ず効く」など、根拠のない強い表現を混ぜがちです。景品表示法・薬機法などに触れる恐れがあります。
- 文面が同質化する……毎回同じプロンプトだと、件名も本文も似た言い回しになり、読者の“見飽き”を招きます。
つまり、AIが出した文面はあくまで“たたき台”。数字の確認と最後の仕上げは人の仕事です。この一線さえ守れば、AIは販促文の頼れる相棒になります。「8割をAI、最後の2割を人」というイメージを持っておきましょう。
⚠ 注意:価格・期限・在庫の数字は、必ず人が確認する
メルマガやLINEは、誤った価格や終了日時をそのまま配信すると、クレームや信頼低下に直結します。AIは「20%OFF」「6月30日まで」といった渡していない数字を創作することがあるため、配信前に金額・割引率・期間・対象商品を一つずつ実際の条件と照らし合わせてください。数字だけは声に出して読み合わせる——この一手間が事故を防ぎます。
件名・本文・LINE文を量産する4ステップ
難しく考える必要はありません。次の流れを順番に踏むだけです。全体像を先につかんでおくと、どこで手を抜いてはいけないかが見えてきます。
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STEP1:目的と情報を渡す
「何のための配信か(新商品告知・カゴ落ち・セールなど)」と、商品名・価格・特典・期間・読者層を箇条書きで渡します。ここが結果の8割を決めます。情報が薄いと、AIが空白を“創作”で埋め、価格や期限の誤りにつながります。
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STEP2:件名と本文をまとめて生成させる
件名は必ず複数案、本文は2案ほど出させます。「件名を10案、本文を切り口違いで2案」と頼むと、選択肢が一気に広がります。LINEなら「短く・改行多め」、メルマガなら「件名+本文」と、媒体を指定するのがコツです。
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STEP3:ブランドのトーンに整える
「もっと親しみやすく」「敬語をやわらかく」「絵文字は控えめに」など、口調を後から指示します。一度で決めず、対話で詰めるのがコツ。トーンがそろうと、配信全体の“ブランドの声”がぶれません。
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STEP4:事実と法令を人の目で確認する
価格・割引率・期間・在庫・断定表現を、一つずつ実際の条件と照らします。ここだけはAIに任せず、必ず人がやる工程です。誇大表現や薬機法・景表法に触れる言い回しが紛れていないかも点検します。
表で整理すると、各ステップの役割分担はこうなります。太字の工程が「人が主役」になる部分です。
| ステップ | やること | 主役 |
|---|---|---|
| ① 目的と情報を渡す | 配信目的・商品・価格・期間を入力 | 人 |
| ② 生成する | 件名を複数案・本文を2案つくる | AI |
| ③ トーン調整 | ブランドの口調・絵文字感をそろえる | AI+人 |
| ④ 事実・法令チェック | 数字・期間・表現を確認 | 人 |
特に①の「目的と情報を渡す」が結果の8割を決めます。AIは渡された情報の範囲でしか正しく書けません。価格・割引率・期間・対象商品・特典・読者層など、手元の情報はできるだけ具体的に渡しましょう。情報が薄いと、AIが“埋めるために創作”し、配信事故の原因になります。
メルマガとLINE、書き方はどう違う?
同じ販促でも、メルマガとLINEでは読まれ方がまるで違います。AIに任せる前に、この違いを指示として渡しておくと、出てくる文面の精度がぐっと上がります。要点を整理しておきましょう。
メルマガ
件名で開封が決まり、本文はじっくり読まれる前提です。ある程度の文章量や、複数商品の紹介にも向きます。AIには「件名を最優先で複数案」「本文は見出しで区切って」と頼むと、読みやすい構成になります。
LINE
通知のプレビューと最初の1〜2行が勝負。長文は読まれにくく、要点を短く、改行多めが基本です。AIには「冒頭1行で要件、全体は短く、絵文字は控えめに」と指定すると、LINEらしい文面になります。
共通して効くこと
どちらも「誰の・何のための配信か」を冒頭で示すと反応が上がります。AIへの指示にも「最初の1文で要件が伝わるように」と添えておくと、媒体を問わず読まれやすい文面に近づきます。
媒体を指定せずに「販促文を書いて」と頼むと、どちらつかずの文面が返ってきがちです。「これはLINE用」「これはメルマガ用」と最初に伝える——これだけで手直しの量が大きく変わります。
シーン別・コピペで使えるプロンプト集
ここからは、配信シーンごとにそのまま使えるプロンプトを5種類紹介します。【 】の部分を自分の商品・条件に置き換えて使ってください。どれも「誇張しない」「伝えていない数字や条件を創作しない」という指示を組み込んであります。
① 新商品の告知
媒体:【メルマガ / LINE のどちらか】 商品名:【 】 特徴:【箇条書きで2〜4個】 価格:【 】 読者層:【 】
件名(またはLINE冒頭文)を5案、本文を2案、提案してください。
② 再入荷のお知らせ
媒体:【メルマガ / LINE】 商品名:【 】 再入荷のポイント:【例:要望が多かった/数量限定 など】 価格:【 】
「待っていた人に届ける」トーンで、件名(冒頭文)を5案出してください。
③ カゴ落ちリマインド
媒体:【メルマガ / LINE】 対象商品:【 】 添えられる後押し:【例:在庫が少なくなっています/送料無料 など。 該当しない場合は使わない】
本文は3〜4文の短めで、2案提案してください。
④ セール・キャンペーン
媒体:【メルマガ / LINE】 キャンペーン名:【 】 内容(割引・特典):【 】 期間:【 〜 】 対象商品:【 】
件名(冒頭文)を5案、本文を2案、期間を明記して提案してください。
⑤ 購入後のフォロー
媒体:【メルマガ / LINE】 購入商品:【 】 伝えたいこと:【例:お礼/使い方のコツ/関連商品の軽い紹介 など】
温かみのあるトーンで、本文を2案提案してください。
5つを使い分けると、配信のたびに違った角度の文面が手に入ります。特に③カゴ落ちと⑤フォローは、押しつけがましさが出やすいので、「煽らない」「売り込みを前面に出さない」という指示が効きます。いずれの場合も、そのまま配信せず、必ず数字と表現を読み返して手直しするのを前提にしてください。
トーン調整:ブランドの「声」をそろえる
配信文は「何を伝えるか」と同じくらい「どう語るか」が大事です。同じ内容でも、トーンが変わると受け取られ方が変わります。AIはトーンの切り替えが得意なので、読者層に合わせて指示しましょう。
- 丁寧・上品トーン……ギフトや高単価帯、年齢層が高めの読者に。「落ち着いた敬語で、絵文字は控えめに」と指定します。
- カジュアル・親しみトーン……日用品や若年層、LINE中心の読者に。「友達に教えるような口調で、絵文字は少し」と頼むと距離が縮まります。
- 誠実・信頼トーン……健康・コスメ・食品など、説明が要るジャンルに。「根拠を添えつつ、誇張せず淡々と」と指示します。
注意したいのは、トーンを盛るあまり事実が歪まないようにすること。「親しみトーンで」と頼んだ結果、勢い余って「絶対お得!」のような根拠のない断定が増える——これはよくあるパターンです。トーン指示と「誇張しない」指示は、いつもセットで渡すのが安全です。あなたのショップらしい言い回しを2〜3例見せて「このトーンに寄せて」と頼むと、より“声”がそろいます。
配信頻度と、法令まわりの注意点
AIで量産できるようになると、つい「もっと送ろう」となりがちですが、ここは慎重に。送りすぎは配信解除やブロックを招き、せっかくのリストが痩せてしまいます。メルマガもLINEも「読者にとって意味のある時だけ送る」のが基本姿勢です。頻度よりも、一通ごとの中身が読者の役に立つかを優先しましょう。
そして、量産だからこそ気をつけたいのが法令まわりです。AIはグレーな表現も平気で提案してきます。以下は注意したいポイントですが、最終的な判断は必ず専門家や各公式の最新情報で確認してください。
- 特定商取引法・特定電子メール法……広告メールには、送信者の表示や配信停止(オプトアウト)の方法を分かりやすく示すことが求められます。配信解除リンクの記載漏れに注意します。
- 景品表示法……「最安」「No.1」「業界初」などの表現は、根拠がないと問題になり得ます。価格の二重表示(参考価格の見せ方)にも注意が必要です。
- 薬機法……化粧品・健康食品などで「治る」「効く」といった効果効能をうたう表現は規制対象です。AIが出した文面に紛れ込みやすいので、人が必ず点検します。
これらはAIに丸投げできない領域です。「法令チェックは人の工程として固定する」と決めておくと、量産しても事故が起きにくくなります。迷う表現は専門家や公式の情報で確かめましょう。
🤖 もう一歩:AIに「直してもらう」使い方
AIはゼロから書かせるより、「今ある配信文を直してもらう」使い方の方が、事実誤りが起きにくくおすすめです。過去に反応が良かったメルマガやLINE文を貼り付け、「事実は変えずに、件名だけ5案・本文を1案、改善して」と頼んでみましょう。すでにある実績文を土台にするので、創作による数字の誤りを抑えられます。出てきた案も、配信前に必ず内容を確認してください。
まとめ:量産しても“人の声”は手放さない
メルマガ・LINEの配信文は、①目的と情報を渡す→②生成→③トーン調整→④事実・法令チェックという流れで、AIに下書きを任せられます。新商品・再入荷・カゴ落ち・セール・フォローのシーン別プロンプトを使い分ければ、毎週の販促文づくりの負担はかなり軽くなるはずです。媒体ごとの違いやトーンを意識すれば、ただ速いだけでなく“読まれる・反応される”配信に近づきます。
ただしAIには、事実誤り(ハルシネーション)と同質化という限界があります。だからこそ価格・期限・法令まわりは必ず人が確認・手直しすること。そして、機密情報や顧客情報はプロンプトに入力しないこと。この2つさえ守れば、AIは販促づくりを助けてくれる頼れる相棒になります。まずは次の1通、上のプロンプトから試してみましょう。
よくある質問
Q. AIが書いたメルマガ・LINE文を、そのまま配信していいですか?
A. おすすめしません。AIは価格や期間などの数字を間違えたり、根拠のない強い表現を混ぜたりすることがあります。金額・割引率・期間・断定表現を人が確認し、最後に手直しするのを前提にしてください。とくに景品表示法・薬機法・特定電子メール法に関わる点は、専門家や各公式の最新情報で確認しましょう。
Q. 毎回同じプロンプトで量産すると、文面が似てしまいませんか?
A. はい、その傾向があります。対策として、件名は毎回「複数案を出させて選ぶ」、本文は「切り口を変えて」と指示するのが有効です。また、過去の反応が良かった文面を土台に改善させると、似通いを抑えつつ質を保てます。テンプレに頼り切らず、シーンごとにプロンプトを使い分けることがポイントです。
Q. プロンプトに顧客の情報を入れてもいいですか?
A. 顧客の氏名・連絡先・購入履歴などの個人情報は入力しないでください。入力内容が記録される可能性をゼロとは言い切れないため、社外に出して困る情報は最初から渡さないのが安全です。配信文づくりに必要なのは、商品情報と読者層の大まかな属性だけです。
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