AI活用

AIで商品紹介動画を作る方法|ショート動画を量産する手順と注意点

公開:2026.09.18 / EC参謀 編集部
AIで商品紹介動画を作る方法|ショート動画を量産する手順と注意点

「ショート動画が大事なのは分かるけれど、撮影も編集も手が回らない」——商品数の多い店舗ほど、この悩みは深くなりがちです。結論から言えば、AIを使えば商品写真と短い台本から、15〜30秒の商品紹介動画を1本あたり数十分で作れる段階に来ています。ただし、量産で成果につながるかは「どの型で作り、どこを人が確認するか」を先に決めているかどうかで変わります。この記事では、AIで動画を作る3つの方法の違い、量産の前に決めておく型と素材、台本から書き出しまでの手順、実物とずれる映像が生まれやすい点への注意、運用と費用の目安まで順番に整理します。特定のツールを勧める内容ではなく、自店で判断するための材料としてお読みください。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • AIでの動画づくりは「画像から動画を生成」「テンプレートにAIで流し込む」「AI音声・字幕を足す」の3系統。商品紹介では、実物の写真を軸にするテンプレート型から始めるのが現実的です。
  • 量産のカギはツールより「型」。冒頭2秒のフック→特徴3つ→使用シーン→締めの一言、のような構成を固定すると、台本も確認も速くなる傾向があります。
  • AI生成の映像は、色・サイズ・質感が実物とずれることがあるため、商品そのものの見た目は実写・実物写真を使い、AIは動き・背景・字幕・ナレーションに使う線引きが目安です(2026年9月時点)。

AIで商品紹介動画を作る3つの方法と違い

AIで商品紹介動画を作る方法は、大きく「画像から動画を生成する」「テンプレートに素材を流し込んで自動編集する」「AI音声と字幕で既存素材を動画化する」の3系統に分かれます。どれを選ぶかで、仕上がりの見た目・かかる時間・確認すべき点が変わります。

作り方仕組み向いている用途注意点
画像から動画を生成商品写真や文章の指示から、AIが動きのある映像を新しく描き起こす雰囲気づくり・背景の演出・ブランドイメージ動画商品の形・色・文字が変わってしまうことがある
テンプレート+AI自動編集用意された構成に商品写真と文章を入れると、カット割り・動き・BGMをAIが整える商品紹介・セール告知・新商品のお知らせの量産型が似やすく、他店と見た目がかぶりやすい
AI音声・字幕で動画化撮影済みの動画や写真に、AIナレーションと自動字幕を足す使い方説明・比較・スタッフ解説読み間違い(商品名・単位)や字幕の誤変換

私たちの現場では、商品そのものは実物の写真・実写を使い、AIには「動き・背景・字幕・ナレーション」を任せる組み合わせに落ち着く店舗が多い印象です。画像から動画を生成する方法は表現の幅が広い一方で、商品のロゴやパッケージの文字が崩れる、色味が変わるといったずれが起きやすく、商品紹介の主役には使いにくい場面があります。

量産の前に決めること|動画の型と素材

AIで動画を量産するときに最初に決めるべきなのは、ツールではなく「1本の動画の型」です。型が決まっていないと、毎回ゼロから構成を考えることになり、AIを使っても時間があまり短くなりません。

商品紹介のショート動画でよく使われる型の一例が、次の4パートです。

型を決めたら、素材をそろえます。1商品あたり正面・斜め・使用中・サイズが分かるカット・パッケージの5〜8枚の写真があると、動画の構成に困りにくくなります。すでに商品ページ用の写真がある場合は、それを流用できるかを先に確認してください。写真の加工や背景の整え方はAIで商品画像を編集・加工する実践テクニックで整理しています。

💡

縦長の素材を用意しておく

ショート動画は縦長(9:16)が基本の画面比率です。横長の商品写真をそのまま使うと、上下に大きな余白が出たり、AIが自動で拡張した部分に不自然な背景が描かれたりしやすくなります。撮影できる商品は、縦長のカットを数枚追加しておくと仕上がりが安定しやすくなります。

AIで商品紹介動画を作る手順|台本から書き出しまで

AIを使った商品紹介動画は「台本をAIで作る→素材を並べる→AIで編集・音声・字幕を足す→人が確認して書き出す」の4ステップで作るのが基本形です。1本目は1〜2時間かかっても、型ができれば2本目以降は1本あたり20〜40分程度が目安になります(2026年9月時点・商品や編集の凝り方で変わります)。

1

商品情報から台本をAIで作る

商品ページの説明文・仕様・レビューの要点を渡し、先ほどの4パートの型に沿った台本を作らせます。尺(15秒・30秒)と字幕1行あたりの文字数を指定すると、そのまま使える台本になりやすくなります。

2

素材を台本の順に並べる

台本の各パートに使う写真・動画を割り当てます。フックには一番印象の強いカット、特徴にはその特徴が写っているカットを選びます。

3

AIで編集・音声・字幕を足す

テンプレート型の編集ツールで動き・カット割り・BGMを整え、必要に応じてAIナレーションと自動字幕を足します。BGMは商用利用が認められた音源か、SNS側の公式ライブラリの音源を使います。

4

人が確認して書き出す

商品の色・形・文字、価格・サイズ・数量の字幕、ナレーションの読み方を確認してから書き出します。この確認は量産しても省かないことをおすすめします。

手順1で使える台本づくりのプロンプトの型です。【】の中を自店の情報に差し替えて使ってください。

あなたはネットショップのショート動画の構成作家です。次の商品情報をもとに、【30秒】の縦型商品紹介動画の台本を作ってください。
構成:①冒頭2秒のフック(1行)②特徴3つ(各1行)③使用シーン(1行)④締めの一言(1行)
条件:
・字幕は1行【15文字以内】
・商品情報に書かれていない効果・数値・比較表現は追加しない
・「最高」「No.1」「必ず」などの言い切り表現は使わない
・各行に、使うとよい写真のカット(正面/使用中/サイズ感など)を添える
・フック案は3パターン出す

【ここに商品名・仕様・説明文・レビューの要点を貼る】

「商品情報に書かれていない効果・数値を追加しない」の一文は省かないでください。AIは短く印象的にしようとして、原文にない効果や比較を足すことがあり、そのまま公開すると表示のルールに触れるおそれがあります。

AI動画で起きやすいトラブルと確認ポイント

AIで作る商品紹介動画のトラブルは、「実物と違う見た目」と「言ってはいけない表現」の2つに集中する傾向があります。量産するほど1本ずつの確認が甘くなりやすいため、確認する箇所を決めておくことが大切です。

AIに任せやすい部分

・背景の演出や、写真に動きをつける処理
・カット割り・テンポの調整
・字幕の自動生成(確認前提)
・ナレーションの下書きと読み上げ
→ 多少の違和感があっても、購入判断を誤らせにくい部分です。

人の確認が前提の部分

・商品の色・形・サイズ感・パッケージの文字
・価格・容量・数量・送料の字幕
・効果・効能に関わる表現
・商品名や単位の読み上げ
→ 実物との違いや誤った表示は、返品・低評価・表示ルール違反につながりやすい部分です。

とくに食品・化粧品・健康関連の商品は、動画の字幕やナレーションも表示の一部として見られる場合があります。商品ページで使えない表現は、動画でも使わないのが目安です。また、主要なSNSには、AIで生成・加工したリアルな映像にラベル表示を求めるルールがあります。AIで商品の使用シーンを描き起こした場合などは、各SNSの最新の規約を確認し、必要に応じてAI生成であることを表示してください。

量産を回す運用の型|本数と配信先の決め方

AI動画の量産は、最初から毎日投稿を目指すより、週2〜3本を一定期間続けて反応を見る運用から始めるのが現実的です。本数を増やす前に「どの型の動画が見られているか」を把握しておくと、作る動画を絞り込めます。

配信先は、同じ動画を複数の場所で使い回せるのがショート動画の利点です。TikTok・Instagramのリール・YouTubeのショートに加え、商品ページ内の動画、モールの商品動画の枠など、1本の動画を複数の販路で使うと、制作の手間に対して接点を増やしやすくなります。ただし、SNSごとに文字の入れ方や冒頭の見せ方の傾向が違うため、字幕の位置やフックの一言だけは出し先に合わせて調整する店舗が多い印象です。SNSごとの特徴はTikTokでECに集客する方法ネットショップのInstagram集客で整理しています。

効果を見るときは、再生回数だけでなく「最後まで見られた割合」と「プロフィールや商品ページへの移動」を見るのがおすすめです。再生回数が多くても商品ページに人が来ていなければ、フックは効いているが商品の魅力が伝わっていない、という見立てができます。月に1回、反応の良かった動画の型を振り返り、次の月の台本づくりに反映する流れを作ると、量産が「作りっぱなし」になりにくくなります。

費用感と内製・外注の目安

AIを使った商品紹介動画の費用は、ツール代だけなら月数千円〜数万円程度が目安で、実際には担当者の作業時間が一番大きなコストになりやすい点を押さえておく必要があります(2026年9月時点・ツールや利用量で変わります)。

体制費用の目安(2026年9月時点)向いている店舗
無料プラン中心で内製0円〜(書き出しの画質・ロゴ表示・本数に制限があることが多い)まず試してみたい・週1本程度から始めたい
有料ツールで内製月数千円〜数万円+担当者の時間(1本20〜40分が目安)商品数が多く、週2本以上を続けたい
型づくりだけ外注し、量産は内製初期の型・テンプレート制作費+内製の時間見た目の質をそろえつつ、日々の量産は社内で回したい
撮影・編集ごと外注1本あたり数万円〜(撮影の有無・尺で大きく変わる)ブランドイメージを重視する主力商品・新商品の発表

判断の目安は、「主力商品はしっかり作り、その他の商品はAIで量産する」という分け方です。すべての商品を同じ品質で作ろうとすると、費用と時間が合わなくなりやすくなります。まずは売れ筋の5〜10商品で型を作り、反応の良い型を他の商品に広げていく順番が、手戻りを抑えやすいと考えています。

よくある質問

Q. AIで作った商品紹介動画は、SNSで評価が下がりますか?

A. AIで作ったこと自体を理由に、表示が一律に不利になるとは言い切れません。見られやすさを左右するのは、冒頭で興味を引けるか、最後まで見られるか、といった視聴者の反応だと考えられます。一方で、主要なSNSにはAIで生成・加工したリアルな映像にラベル表示を求めるルールがあり、表示が必要な動画で表示をしないと、規約に反するおそれがあります。実物の写真を軸にしてAIは編集に使う形であれば、見た目の不自然さも出にくく、視聴者の違和感を抑えやすくなります。最新のルールは各SNSの公式ヘルプで確認してください。

Q. 商品写真が少ない場合でも、AIで動画を作れますか?

A. 写真が2〜3枚でも、ズームや動きをつける処理、字幕、ナレーションを組み合わせれば、短い紹介動画は作れます。ただし、同じ写真ばかりが続くと単調になり、最後まで見られにくくなる傾向があります。サイズ感が分かるカットや使用中のカットなど、写真だけでは伝わりにくい情報を補う写真を数枚追加で撮るだけでも、動画の分かりやすさは変わります。AIで新しく商品の見た目を描き起こす方法もありますが、実物と違う見た目になりやすいため、商品そのものの見た目には使わないことをおすすめします。

Q. AIのナレーションや生成した人物を使うときの注意点は?

A. 使うツールの利用規約で、商用利用が認められているか、生成物の扱いがどうなっているかを最初に確認してください。実在の人物に似せた人物や声を生成して使うと、肖像や声に関する権利の問題になるおそれがあるため避けるのが安全です。また、AIナレーションは商品名・単位・数字の読み方を間違えることがあり、たとえば容量や数量を誤って読み上げると、誤解やクレームにつながりやすくなります。公開前に一度は音声を最後まで聞いて確認する運用が目安です。規約・法令の最新情報は必ず公式・専門家でご確認ください。

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