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楽天が中国・杭州に越境EC新会社を設立|楽天市場の国内出店者にとっての意味と今やるべきこと

公開:2026.09.17 / EC参謀 編集部
楽天が中国・杭州に越境EC新会社を設立|楽天市場の国内出店者にとっての意味と今やるべきこと

楽天市場で、中国からの出店を後押しする体制が一段強化されます。楽天グループ株式会社(以下、楽天)は2026年9月16日、「楽天市場」への中国事業者の出店誘致と運営サポートを担う新会社「楽天越境EC(中国)有限公司」を中国浙江省杭州市に設立したと発表しました。出店前のセミナーから、日本語・中国語対応のECコンサルタントによる伴走、キャンペーン活用の支援までを一貫して提供するとしています。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 事実:楽天が杭州に「楽天越境EC(中国)有限公司」を設立(登記2026年8月24日)。楽天市場の海外事業者の出店は2025年に1,000店舗を突破し、流通総額は2020〜2025年に年平均成長率30%以上で推移(楽天 2026年9月16日発表)。
  • 意味:中国事業者は小型家電やアウトドア製品の越境ECをけん引しているとされ、同じジャンルで売る国内店舗は、検索結果やセール時の価格面で比較される場面が増える可能性があるとみられます。
  • アクション:自店の主力ジャンルで海外事業者の出品がどれくらい並んでいるかを確認し、価格以外で選ばれる理由(国内発送の早さ・保証・サポート・レビュー)を商品ページで見える形にしておくのが目安です。

発表の事実:何が設立されたか

楽天は、中国事業者の「楽天市場」への出店誘致と運営サポートを目的とする新会社を、中国浙江省杭州市に設立しました。発表で示された会社概要は次のとおりです。

項目内容
会社名楽天越境EC(中国)有限公司(中国語表記:楽天跨境电商(中国)有限公司)
登記日2026年8月24日
所在地中国浙江省杭州市
代表者周 洋
事業内容「楽天市場」への中国事業者の出店誘致および運営サポート

発表によると、背景として次の数字が挙げられています。

新会社が提供するとしている支援内容は、出店前に日本市場の特性・商習慣・消費動向を学ぶセミナーの開催、出店後の日本語・中国語に対応したECコンサルタントによる伴走型支援、杭州のマーチャントサポートセンターでのEC運営研修、キャンペーン活用による認知拡大とリピーター獲得の支援です。あわせて、同社を通じて華東・華北・華中エリアでのサポート体制の拡充を目指すとしています。数値・内容は楽天の発表どおりで、出店条件や手数料の変更については今回の発表に記載がありません。

EC運営者にとっての意味

国内の出店者にとっては、「楽天市場の中で、日本の商習慣を学んだ海外事業者と並ぶ場面が増えていく流れ」と読むのが自然です。

今回の新会社は出店誘致だけでなく、出店後の運営やキャンペーン活用までを支援対象にしています。これまで海外事業者の課題になりやすかった、日本語の商品ページ、問い合わせ対応、セール・クーポンの使い方といった部分が整っていくと、価格だけでなく「ページの分かりやすさ」や「イベントでの露出」でも競う相手になっていく可能性があるとみられます。

影響を受けやすいのは、発表で名前が挙がった小型家電やアウトドア製品など、仕様で比較されやすく、海外からの調達品と商品が近いジャンルです。一方で、食品・地域の特産品・自社で企画した商品など、国内ならではの強みがある商品は、直接の比較対象になりにくいと考えられます。

なお、楽天が出店を増やす方針は、購入者側から見ると品ぞろえの拡大でもあります。国内店舗がすぐに不利になる、という話ではなく、同じ検索結果の中で「なぜこの店で買うのか」を伝える重要度が上がる、と捉えるのが現実的です。

ここがポイント

今回の発表は、楽天市場のルールや手数料の変更ではなく、「出店者の顔ぶれ」が変わっていく話です。自店のジャンルでの競合状況を一度確認し、価格以外で選ばれる理由を商品ページに書けているかを見直すきっかけにするのが目安です。

今やるべきこと

急いで何かを変える必要はありませんが、次のセール期までに確認しておくと、比較される場面で慌てにくくなります。

自社で海外に売る側の選択肢を考えている場合は、越境ECの始め方も参考になります。

出典

※本記事の数値・内容は2026年9月17日時点の発表内容に基づきます。最新の情報は楽天グループの公式ページで確認してください。

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