EC速報

ヤマト運輸がAmazonマーケットプレイス配送サービスの料金を改定|2026年10月21日から——EC運営者にとっての意味と今やるべきこと

最終更新:2026.07.28 / EC参謀 編集部
ヤマト運輸がAmazonマーケットプレイス配送サービスの料金を改定|2026年10月21日から——EC運営者にとっての意味と今やるべきこと

Amazonが、自己発送(FBM)の出品者が使う「マーケットプレイス配送サービス」のヤマト運輸ラベル料金を、2026年10月21日に改定すると告知しています。ネコポスは沖縄発着を除き税込185円を維持する一方、宅急便は140サイズ以上を中心に値上げとなる区間があるという内容です。小型メール便を主力にしている店舗と、大型商品を扱う店舗で影響がはっきり分かれる改定です。EC参謀の視点で、事実と現場への意味を整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 事実:ヤマト運輸のマーケットプレイス配送サービス料金が2026年10月21日から改定。新料金はその日以降に購入する配送ラベルへ自動適用され、出品者側の作業は不要。
  • 意味:ネコポス中心の小型商材は影響が小さいが、140サイズ以上の大型商材を自己発送している店舗は1件あたりの原価が上がる。送料無料ラインをそのままにすると利益率が削れる。
  • アクション:一次情報の料金表PDFで自店の主力サイズ・区間を確認し、10月までに送料設定と梱包サイズを見直す。

発表の事実|何がどう変わるのか

Amazonはセラーセントラルのお知らせで、ヤマト運輸のマーケットプレイス配送サービス料金の更新を告知しています。同サービスはAmazonの管理画面から配送ラベルを購入して自己発送する仕組みで、運送会社と個別に交渉しなくても提携料金を使える点が特徴です。告知内容を整理します。

項目内容
対象マーケットプレイス配送サービスで購入するヤマト運輸の配送ラベル料金(ネコポス/宅急便コンパクト/宅急便/クール宅急便)
適用開始2026年10月21日
適用方法10月21日以降にマーケットプレイス配送サービスを通じて購入する配送ラベルへ自動的に適用。告知には「ご対応していただく必要はありません」と記載
改定の理由(告知記載)コストの上昇に対応し、確実な配送を引き続き提供していくため
料金の建て付け発送元・配送先の地域別に設定。新料金表はAmazonの公式PDFで公開

報道(ネットショップ担当者フォーラム)によると、ネコポスは沖縄発着を除いて税込185円が維持され、沖縄着は税込222〜223円、沖縄発は税込235円とされています。一方の宅急便は、60〜120サイズと宅急便コンパクトは多くの配送区間で据え置き、140サイズ以上で値上げとなる区間があると報じられています。同記事が挙げている関東発・関西着の例は次のとおりです。

サイズ(関東発・関西着)改定前改定後差額
宅急便 140サイズ税込1,014円税込1,157円+143円
宅急便 160サイズ税込1,183円税込1,382円+199円
宅急便 180サイズ税込1,702円税込1,912円+210円
宅急便 200サイズ税込2,002円税込2,222円+220円

この金額例は報道による紹介であり、正式な料金は発送元・配送先の組み合わせごとに異なります。自店の実際の負担額は、後述する出典のAmazon公式料金表PDFで、自分の発送元エリアと主要な配送先エリアの欄を直接確認してください。

EC運営者にとっての意味|影響が出る店舗・出ない店舗

今回の改定は「全面値上げ」ではなく、サイズ帯によって影響がくっきり分かれるのが特徴です。自店がどちらに当たるかで、10月までにやることが変わります。

影響が小さい店舗

アクセサリー・コスメ・小物・書籍など、ネコポスや宅急便コンパクト、60〜120サイズで発送している店舗。ネコポスは沖縄発着を除き税込185円が維持され、小〜中サイズの多くの区間も据え置きと報じられています。原価計算の前提を大きく変える必要はありませんが、沖縄向けの料金だけは別建てなので確認しておきたいところです。

影響が大きい店舗

家具・家電・アウトドア用品・大型の梱包を伴う商材など、140サイズ以上を自己発送している店舗。1件あたり百数十円〜200円超の増加は、粗利率の薄い商材では無視できません。送料無料ラインを据え置いたままだと、売れるほど利益が削れる構造になります。

もうひとつ見落とされやすいのが、「対応不要」という告知文の受け取り方です。ラベル料金は自動で切り替わるため、たしかに操作は要りません。しかしそれは裏を返せば、何もしなければ10月21日から静かに配送原価だけが上がるということでもあります。とくに送料無料設定にしている店舗は、価格側で吸収しない限り、そのまま利益率の低下として表れます。

⚠️

ここは解釈です

「大型商材の自己発送は不利になる」「FBAとの比較を見直す動機になる」といった判断は、本記事による解釈であり、Amazonの公式見解ではありません。どちらが有利かは商材の回転率・保管費・作業工数で変わります。FBA手数料も別途改定されることがあるため、比較する際は必ず両方の最新料金で試算してください。

なお、値上がり分を商品価格へ転嫁する場合、「送料無料」表記の扱いや二重価格表示は景品表示法・特定商取引法の観点があります。判断に迷う表示は公式の指針や専門家にご確認ください。

今やるべきこと

適用は10月21日。まだ3か月近くありますが、送料設定の見直しは価格・LP・在庫計画にまで波及するため、早めに着手するほど選択肢が広がります。

あわせて確認したい:自己発送まわりの設定

マーケットプレイス配送サービスは、Amazonの配送設定(配送パターン・お届け日時の約束)とセットで効いてきます。設定の考え方はAmazonの配送設定と自己発送のやり方で、送料無料ラインの決め方はネットショップの送料設定で整理しています。FBAとの比較検討をする場合はAmazonのFBA手数料の仕組みもあわせてご覧ください。

出典

※本記事は上記の公開情報をもとに、2026年7月28日時点で作成しています。個別の金額例は報道による紹介を含みます。料金は改定・追記される場合があるため、正式な金額と最新の内容は必ずAmazon公式の料金表・セラーセントラルの告知でご確認ください。

「やることが多すぎて、手が回らない」——そんな時は。

EC参謀を運営する株式会社オタツーは、楽天・Shopify・Amazonの運営代行を4,000件以上支援してきました。原因の特定から日々の運用まで、伴走します。まずは無料で、あなたのショップの伸びしろを診断します。