Amazonが新機能「購入して配送予定に追加」を提供開始|EC運営者にとっての意味

「あ、これも頼んでおこう」が、ワンクリックで完結するようになります。アマゾンジャパンは2026年8月20日、プライム会員向けの新機能「購入して配送予定に追加」の提供開始を発表しました。当日または翌日に届く予定の注文がある場合、対象商品の詳細ページにボタンが表示され、クリックするだけでその注文に商品が追加されます。カートに入れ直して購入手続きをやり直す必要がなく、追加の配送料もかからない——「ついで買い」の摩擦を極限まで減らす変更で、出店者側にも影響があるとみられます。
⏱ 忙しい人向け 3行まとめ
- 事実:プライム会員は、当日・翌日に届く予定の注文へ、対象商品をワンクリックで追加購入できるように。追加の配送料なし。対象は日用品・ペット用品・家電・ファッション・書籍など幅広い商品。
- 意味:カート投入〜決済という購入手続きの摩擦が消え、低単価商品・消耗品の「ついで買い」が増えやすくなるとみられる。プライム対象(当日・翌日配送)の商品が優遇される構図。
- アクション:主力商品まわりの消耗品・関連品をプライム対象にできているか確認。低単価品のラインアップと商品ページを「追加購入される前提」で点検する。
発表の事実:ワンクリックで配送予定の注文に追加
アマゾンジャパンは2026年8月20日、新機能「購入して配送予定に追加」の提供開始を公式に発表しました。発表内容を整理します。
- 対象ユーザー……プライム会員。Amazonショッピングアプリとデスクトップサイトの両方で利用できる。
- 仕組み……当日または翌日に届く予定の注文がある場合、対象商品の詳細ページに青色の「購入して配送に追加」ボタンが表示される。クリックすると、その商品が配送予定の注文に追加される。
- 配送料……追加の配送料はかからないと明記。
- 対象商品……日用品やペット用品、家電、ファッション、書籍など「幅広い商品」が対象とされている。
- キャンセル……追加を取り消したい場合は、直後に表示される「注文をキャンセルする」を選択して削除できる。
従来は、配送を待っている注文があっても、追加で欲しい商品が出てきたら改めてカートに入れ、購入手続きを最初から行う必要がありました。今回の機能では「商品ページのボタンを1回押すだけ」で追加購入が完了します。なお、どの商品にボタンが表示されるかの詳細な条件(出品形態・在庫拠点など)は発表資料では明示されていません。
EC運営者にとっての意味
この機能がAmazonで販売する事業者にもたらす最大の変化は、「低単価商品・消耗品が売れやすくなる可能性」です。ここからは現場への影響の解釈で、確定情報ではない部分は「〜とみられる」と明示します。
「ついで買い」の心理的ハードルが下がる
単価の低い商品は「これだけのために注文するのはちょっと……」という心理が購入の壁になりがちです。既存の注文に相乗りする形なら、この壁が消えます。電池・詰め替え・ケーブル・消耗パーツといった「思い出したときに買う商品」の購入頻度が上がるとみられ、こうした商材を扱う出店者には追い風になり得ます。
プライム対象・当日翌日配送の価値がさらに上がる
ボタンが表示されるのは「当日または翌日に届く予定の注文」がある場合です。つまりこの新しい購買動線に乗れるのは、スピード配送に対応した商品が中心になるとみられます。FBA(フルフィルメント by Amazon)やマケプレプライムでプライムバッジを獲得している商品と、自己発送で配送日数がかかる商品との「見え方の差」が、また一段広がる可能性があります。
買い物の起点が「検索」から「配送のついで」にも広がる
これまでAmazonでの購入はほぼ「検索→比較→カート→決済」の流れでした。今回の機能は、配送予定という「すでに動いている注文」を起点に追加の売上が生まれる導線です。今後Amazonが「配送予定に追加できるおすすめ商品」のようなレコメンドを強化すれば、検索結果とは別の露出面が育つ可能性もあります(この点は発表されておらず、あくまで想定です)。
今やるべきこと
出店者側で今すぐ設定を変えるべき項目はありませんが、この動線を取り込む準備として次の点検をおすすめします。
- 消耗品・関連品のプライム対応を確認する……主力商品の周辺にある低単価品(替え用品・アクセサリなど)がFBAやマケプレプライムの対象になっているか。ついで買い動線に乗るための前提条件とみられる。
- 低単価商品の商品ページを整える……「1点だけ買うには送料や手間が気になる」層が減るぶん、低単価品の単品ページが見られる機会は増え得る。画像・商品名・仕様の基本を点検しておく。
- ビジネスレポートで変化を観察する……今後数週間〜数か月、低単価商品のセッション数・ユニットセッション率に変化が出ないかを見ておく。変化があれば品揃えや在庫配分の判断材料になる。
ポイント
「購入して配送予定に追加」は買い手向けの利便性機能ですが、裏側ではプライム対象・スピード配送の商品ほど売れやすくなる構図を強めるとみられます。低単価・消耗品を扱う店ほど、FBA活用と品揃えの見直しで恩恵を受けやすい変更です。
出典
- ワンクリックでAmazonのお買い物をもっと便利に。新機能「購入して配送予定に追加」の提供を開始(About Amazon Japan)
- Amazonのプライム会員に新機能「購入して配送予定に追加」。配送予定の注文に対象商品をワンクリックで追加可能に(ネットショップ担当者フォーラム・2026年8月24日)
※機能の表示条件や対象商品は変更される可能性があります。最新の情報は公式発表・セラーセントラルでご確認ください。
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