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ZOZOが「実店舗の在庫確認・在庫取り置き for 自社EC」を提供開始|EC運営者にとっての意味と今やるべきこと

公開:2026.09.05 / EC参謀 編集部
ZOZOが「実店舗の在庫確認・在庫取り置き for 自社EC」を提供開始|EC運営者にとっての意味と今やるべきこと

モールで先に作られた機能が、ブランドの自社ECへ移植される——その形の発表がありました。株式会社ZOZO(以下、ZOZO)は2026年9月3日、OMOプラットフォーム「ZOZOMO」の連携オプションとして「実店舗の在庫確認・在庫取り置き for 自社EC」を8月26日に提供開始したと発表しています。ZOZOTOWN上で提供してきた店舗在庫の確認・取り置き機能を、ブランド自身のECサイトでも同等に使えるようにするものです。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 事実:ZOZOが「実店舗の在庫確認・在庫取り置き for 自社EC」を2026年8月26日に提供開始(9月3日発表)。ZOZOMOの連携オプションで、指定タグの設置と設定で自社ECに導入でき、フォント・配色・ボタン形状はカスタマイズ可能。取り置き注文はショップスタッフ向け接客ツール「FAANS」に自動連携されます。
  • 意味「Webで在庫を見て、店で受け取る/試す」導線を、自社ECにも延長する動き。ゼロから独自開発する場合と比べて導入コストを抑えられる点が訴求されています。
  • アクション:実店舗を持つ事業者は「店舗在庫をECに見せるか/見せないか」を先に方針として決める。見せる場合は、在庫精度と店舗オペレーション(取り置きの確保・保管期限)の整備が前提になります。

発表の事実:何が提供開始されたのか

提供開始されたのは、ZOZOTOWNの店舗在庫確認・取り置き機能をブランドの自社ECサイトに載せるための連携オプションです。公式リリース(2026年9月3日)で確認できた内容を整理します。

EC運営者にとっての意味

ここからは解釈です。ファッション以外の業種、あるいはZOZOMOを使っていない事業者にとっても、示している方向は参考になります。

①「店舗在庫の可視化」が、モール発の機能から自社ECへ降りてきた。これまで店舗在庫の確認・取り置きは、モールやアプリ側が用意した機能を借りる形が中心でした。今回のように同じ仕組みを自社ECにタグ1つで載せられる形が広がると、自社ECでも「在庫があるか電話で聞く」体験を置き換えられます。中小規模の事業者にとっては、独自開発せずにOMOの入口に立てる選択肢が増えた、と読めます。

②効果は「在庫データの精度」に強く依存する。店舗在庫をECに表示するということは、在庫がずれていたときの失望が、そのまま顧客体験の低下になるということでもあります。「あると表示されたのに店に行ったら無かった」は、問い合わせやクレームの典型パターンです。導入の可否より先に、店舗の棚卸し頻度・POSとの連携タイミング・取り置き分の引き当てルールが整っているかを見たほうが、判断を誤りにくくなります。

③店舗スタッフの業務が増える点は見落とされやすい。取り置きは、確保・保管・期限管理・キャンセル処理という実務を伴います。ZOZOのケースではFAANSに自動連携される設計ですが、自社で似たことをやる場合は誰がいつ商品を確保するのか、何日で棚に戻すのかを決めないと現場が回りません。機能の導入コストより、運用ルールの設計のほうが重い、というのが現場の実感です。

💡

まずは「全店」ではなく「1店舗」から

店舗在庫の公開は、対象店舗を絞って始めるほうが安全です。在庫精度の高い旗艦店1店舗だけで数週間運用し、取り置きの実行率・キャンセル率・引き取り率を見てから広げる——この順番であれば、在庫ずれによる体験の悪化を局所化できます。

今やるべきこと

実店舗とECの両方を持つ事業者が、この発表を受けて確認しておくとよい項目です。

EC参謀の見立て

「ECで在庫を見て店で受け取る」は、目新しい発想ではありません。それでも実装が進みにくかったのは、機能開発の難しさよりも在庫精度と店舗オペレーションという地味な部分が理由だったと見ています。今回のようにタグ設置で載せられる形が増えると、ボトルネックはますます運用側に寄ります。逆に言えば、棚卸しと在庫連携をきちんと回している店舗を持つ事業者にとっては、比較的少ない投資で差をつけられる領域とも言えそうです。

出典

※機能の詳細・導入条件・費用は公開情報の範囲で整理しています。最新の内容と提供条件は必ず公式のご案内でご確認ください。

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