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AmazonのA+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)の作り方|手順・モジュール選び・審査落ち対策

最終更新:2026.08.12 / EC参謀 編集部
AmazonのA+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)の作り方|手順・モジュール選び・審査落ち対策

A+コンテンツは、商品ページの下部にある「商品の説明」を、画像と表を使ったレイアウトに置き換える機能です。Amazonブランド登録を済ませた出品者であれば追加費用なしで使えるとされており、ブランド登録済みなのに使っていない店舗は、無料で使える面積をそのまま空けている状態になります。この記事では、利用条件・作成手順・モジュールの選び方・審査で落ちる原因・公開後の測り方までを、実務の順番どおりに整理します。仕様は2026年8月時点で公開されている情報に基づく目安で、最新の条件は必ずセラーセントラルのヘルプでご確認ください。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 使える人:Amazonブランド登録済みの出品者。追加費用はかからないとされています。ブランド登録が終わっていなければ、そこが先。
  • 効くのはCVR:A+の本文テキストはAmazonの検索対象にならないとされています。集客ではなく「ページに来た人を買わせる」ための機能だと割り切ります。
  • 詰まるのは審査:他社比較・価格や割引の記載・保証や連絡先の記載などは差し戻しの定番。作る前にNGを知っておくほうが速いです。

A+コンテンツとは|商品ページのどこが変わるのか

A+コンテンツとは、Amazonの商品詳細ページにある「商品の説明」欄を、画像・見出し・比較表などのレイアウト部品(モジュール)で組み立てた表現に置き換える機能です。以前は「商品紹介コンテンツ」という名称で案内されていた時期があり、現在も両方の呼び方が混在しています。

通常の商品説明はテキストだけの箇条書きに近い見た目になりますが、A+コンテンツを適用すると、その領域が次のような構成に変わります。

項目通常の商品説明A+コンテンツ
表示できるものテキスト中心画像・見出し・段組み・比較表・ブランドの帯
表示位置商品ページ下部の「商品の説明」同じ位置を置き換えて表示
利用条件全出品者ブランド登録済みの出品者(無料とされる)
検索への影響本文テキストは検索対象にならないとされる
反映までの時間比較的すぐ審査+反映で数日かかることがある

種類としては、無料で使えるベーシック(標準)のA+コンテンツと、招待制・条件付きで提供されるプレミアムA+があります。プレミアムは動画やインタラクティブな部品が使え、表示面積も大きくなりますが、利用できる出品者は限られます。まずはベーシックを作り込むのが現実的な順序です。あわせて、ブランド全商品に共通の帯を出す「ブランドストーリー」も用意されており、こちらは個別のA+と併用できます。

先にブランド登録を終える

A+コンテンツはブランド登録が前提です。商標の取得から登録完了までは時間がかかるため、A+を作りたい段階でまだ登録していないなら、そちらを先に進めてください。手順はAmazonブランド登録のやり方とメリットで整理しています。

A+コンテンツで何が変わるか|効果と限界

A+コンテンツが効くのは転換率(CVR)と返品率であり、検索順位を直接押し上げる機能ではありません。ここを取り違えると、作ったのに「順位が上がらない」と誤った評価をしてしまいます。

期待できることと、期待してはいけないことを分けて整理します。

期待できること

①迷いの解消による転換率の改善(サイズ・素材・使い方が画像で伝わる)②想定違いによる返品・低評価レビューの減少 ③ブランドの世界観の提示 ④スマホでの読みやすさ改善

期待できないこと

①A+本文のキーワードによる検索順位の上昇(インデックス対象外とされる)②アクセス数そのものの増加 ③価格競争力の代替 ④カート獲得への直接的な影響

Amazonは、A+コンテンツの活用によって売上が向上する場合があるとしていますが、効果の幅は商材とページの現状によって大きく変わります。写真がすでに充実していて説明も足りているページより、スペックが伝わっていないページのほうが伸びしろは大きい、という当たり前の構造です。目安として、A+未設定のページから優先して着手し、主力ASINから順に埋めるのが投資対効果の高い進め方になります。

検索面については、A+のテキストは検索キーワードとして拾われないとされているため、狙いたい検索語は商品名(タイトル)・箇条書き(商品仕様)・検索キーワード欄に入れる必要があります。この役割分担についてはAmazonSEOの基本で扱っています。A+は「検索で来た人を逃さない装置」と位置づけてください。

作成の手順|セラーセントラルでの5ステップ

作成はセラーセントラルの「広告」または「ストア」メニューから「A+コンテンツマネージャ」を開き、テンプレートを選んでモジュールを組み、ASINを紐づけて申請する流れです。画面名や導線は変更されることがあるため、見当たらない場合はヘルプ内の検索で「A+コンテンツ」と探すのが確実です。

①素材を先に用意する

着手前に、使用する画像・キャッチコピー・スペック表の内容を確定させます。画面を開いてから素材を探し始めると、確実に中断します。画像は横長・正方形など複数の比率が必要になるため、元データは大きめのサイズで持っておきます。

②A+コンテンツマネージャで新規作成

「A+コンテンツを作成」からベーシックを選び、内部管理用のコンテンツ名を付けます。この名前は購入者には表示されないので、「ブランド名_カテゴリ_202608」のように後から探せる命名にしておくと運用が楽になります。

③モジュールを追加して中身を入れる

用意されたモジュールから必要なものを選び、上から順に並べます。追加できる数には上限があり、ベーシックでは5つ程度とされています。各モジュールには推奨画像サイズと文字数の上限が表示されるので、その範囲内で作ります。

④適用するASINを選ぶ

作成したコンテンツを、どの商品に適用するかを選択します。バリエーション商品はまとめて適用できるため、色違い・サイズ違いを個別に作る必要はありません。共通で使える内容にしておくと、あとの更新が1回で済みます。

⑤プレビューして申請

PC表示とモバイル表示の両方をプレビューで確認してから申請します。モバイルでは段組みが縦に積み替わるため、PCで整って見えても崩れることがあります。承認までは数営業日、承認後のページ反映にもさらに時間がかかることがあります。

申請後は「送信済み」「承認済み」「却下」といったステータスで管理されます。却下された場合は理由が示されるので、該当箇所を直して再申請します。初回は却下される前提でスケジュールを組むのが安全で、セール開始日の直前に申請するのは避けてください。商戦期に間に合わせたいなら、少なくとも2週間前には申請を済ませておく想定にします。

モジュールの選び方|迷ったらこの3種類

モジュールは数多く用意されていますが、実務で成果につながりやすいのは「大きな画像+見出し」「3〜4分割の特徴紹介」「比較表」の3種類です。全種類を使い切る必要はありません。

用途別に整理すると次のようになります。

①横長の大画像+テキスト

最上部に置く。「誰の、どんな場面のための商品か」を1枚で伝える役割。ここでスペックを語らず、使用シーンを見せます。

②3〜4分割の特徴紹介

中段に置く。素材・機能・付属品など、選ぶ理由になる要素を並べます。1枠1要素を守ると読みやすくなります。

③比較表

自社のシリーズ内でサイズ違い・グレード違いを並べる。他社商品との比較は規約上のリスクがあるため、あくまで自社商品同士で使います。

並び順は、上から「使用シーン → 選ぶ理由 → 詳細スペック → シリーズ比較 → ブランド紹介」が基本形です。理由は単純で、下に行くほど読まれる率が下がるため、判断に効く情報から順に置く必要があるからです。ブランドの歴史やこだわりの物語は、購入判断の材料としては優先度が低いので、上部には置かないでください。

画像の中に文字を入れる場合は、スマホでの表示サイズを基準にします。PCの画面で作ると文字を小さく入れがちですが、実際の閲覧の中心はスマートフォンです。画像内の文字は「1枚あたり15文字前後の見出し+短い補足」までに絞ると、縮小されても読めます。テキスト欄に書ける内容を画像内に焼き込むのは避け、文字は極力テキストとして入力するほうが安全です。

審査で落ちやすいポイント|書く前に知っておくNG

A+コンテンツの差し戻しで多いのは、価格・割引の記載、他社との比較、保証やサポート窓口の記載、そして誇大な表現です。これらはガイドラインで制限されているとされる代表的な項目で、作り込んでから直すと手戻りが大きくなります。

着手前に確認しておきたい項目を挙げます。

薬機法・景品表示法の対象になる商材では、Amazon側の審査を通ったとしても法令上の問題が消えるわけではありません。健康・美容・食品などの効果効能に触れる表現は、Amazonの審査とは別に自社で確認する必要があります。判断に迷う表現は、公式ガイドラインおよび専門家に確認してください。

効果が出る構成テンプレート|そのまま使える型

迷ったときは「①使用シーンの提示 → ②買わない理由の解消 → ③スペックの明示 → ④シリーズ比較」の順に埋めるのが最も外れにくい構成です。この順番は、購入検討者が実際に考える順序に沿っています。

各ブロックで書くべき内容を具体化します。

ブロック書く内容典型的な失敗
①使用シーン誰が・どんな場面で使うか。生活の中に置いた写真商品単体の白背景写真だけを大きく置く
②不安の解消サイズ感・お手入れ・耐久性・使い方の手順作り手のこだわりを語り、買い手の疑問に答えない
③スペック寸法・重量・素材・容量・付属品を表で本文中に散らして書き、比較しづらい
④シリーズ比較サイズ違い・グレード違いの選び分け他社比較にしてしまい差し戻される

②の「買わない理由の解消」が最も効きます。何を書くべきかは想像で決めず、自社に来ている問い合わせとレビューの低評価から拾うのが正確です。「思ったより大きかった」「洗えるのか分からなかった」といった声は、そのままA+に入れるべき項目になります。レビューの読み解き方はAmazonでレビューを増やす方法もあわせて参考にしてください。

もうひとつ、意外に効くのが「読まなくても分かる」構造にすることです。画像を上から順に眺めるだけで、サイズと使い方と選び方が分かる状態を目指します。文章は補足であり主役ではありません。実際、商品ページ全体で見ても、テキストを最後まで読む購入者は多くありません。ページ全体の改善順序は商品ページ改善のコツで整理しています。

公開後の運用|効果測定と改善サイクル

公開後は、A+を適用したASINのユニットセッション率(転換率)を、適用前の同期間と比べて確認します。A+コンテンツ単体の効果を切り出す専用のレポートは限られるため、ビジネスレポートでの前後比較が現実的な測り方になります。

測定の手順は次のとおりです。

適用前の数値を控える

ビジネスレポートで、対象ASINの直近28日間のセッション数・ユニットセッション率・売上を記録

A+を公開する

反映日をメモしておく。同時に価格や広告を変えないことが重要

28日後に比較する

ユニットセッション率の変化を確認。セッション数の増減は別要因なので分けて見る

返品率・レビューも見る

「イメージと違った」系の指摘が減っていれば、説明の改善が効いている

比較の際の注意点は、同じ期間に価格変更やセール、広告の増減を重ねないことです。複数を同時に動かすと、何が効いたのか分からなくなります。A+の効果を判断したいなら、その期間は他の条件を固定してください。実務上は、季節性の影響を避けるために前年同期との比較も併用すると精度が上がります。

更新の頻度としては、作りっぱなしにせず、問い合わせやレビューで同じ指摘が3回出たら該当箇所を追記するくらいの運用が現実的です。A+コンテンツは差し替えても再審査が入るため、細かい修正を頻繁に行うより、四半期に1回まとめて見直すほうが手間が少なくなります。バリエーション全体に一括適用している場合は、1回の更新で全ASINに反映できるので、この設計にしておく価値があります。

💡 外注すべきかの判断

デザインの作業だけを外注し、書く内容(何を伝えるか)は自社で決めるのが失敗の少ない分担です。制作会社は自社商品の返品理由も問い合わせ内容も知りません。「②買わない理由の解消」に何を書くかだけは、必ず自社で言語化してから渡してください。素材とテキストが揃っていれば、制作費も期間も大きく圧縮できます。

よくある質問

A+コンテンツは無料で使えますか?ブランド登録は必須ですか?

ベーシックのA+コンテンツは、Amazonブランド登録を完了した出品者であれば追加費用なしで利用できるとされています。つまり費用面のハードルはなく、実質的な条件はブランド登録の有無です。ブランド登録には原則として登録商標が必要で、商標の出願から登録までには相応の期間がかかります。したがって「今日からA+を使いたい」という状態で商標がまだない場合、すぐには利用できません。逆に、すでにブランド登録を済ませているのにA+を設定していないなら、無料で使える表示面積を空けたままにしていることになるため、優先度の高い改善項目です。なお、招待制で提供される「プレミアムA+」については、提供条件や費用の扱いが通常のA+と異なる場合があります。動画や大きな表示面積など機能面の差はありますが、まずはベーシックを主力商品に行き渡らせるほうが投資対効果は高くなります。ブランドストーリー(ブランド共通の帯)も併用できるので、複数商品を扱っているならこちらも設定しておくと、シリーズ全体の回遊につながります。利用条件や費用の扱いは変更される可能性があるため、実際に着手する前にセラーセントラルのヘルプで最新の条件をご確認ください。

A+コンテンツを入れると検索順位は上がりますか?

A+コンテンツの本文テキストはAmazonの検索対象にならないとされており、そこにキーワードを詰め込んでも検索順位が直接上がることは期待できません。順位に効くのは、商品名(タイトル)、箇条書きの商品仕様、検索キーワード欄、そして販売実績や在庫状況といった要素とされています。したがってA+の役割は、検索で流入してきた購入者を逃さないことにあります。ただし間接的な影響はあり得ます。A+によって転換率が上がれば、同じセッション数からより多くの注文が生まれ、その販売実績が結果として検索面での評価につながる、という経路です。これは「A+のテキストが読まれるから」ではなく「売れたから」という順序である点が重要で、キーワードの詰め込みで近道はできません。実務上の使い分けとしては、狙いたい検索語はタイトルと商品仕様に配置し、A+では検索語ではなく購入者の疑問に答えることに集中する、という分担になります。なお、画像内に焼き込んだ文字も当然ながら検索対象にはなりません。読ませたい情報を画像だけに置くと、検索にもアクセシビリティにも不利になるため、テキストとして入力できる部分はテキストで入れるようにしてください。

作成にはどれくらいの時間がかかりますか?外注すべきでしょうか?

素材が揃っている状態であれば、1商品あたりの入力作業は1〜2時間程度が目安です。実際に時間を取られるのは入力ではなく、その前段にある「何を書くか」の決定と画像制作で、ここを含めると初回は1商品につき数日を見ておくのが現実的です。審査にも数営業日かかるため、公開したい日から逆算して2週間程度の余裕を持ってください。外注の判断については、作業を切り分けて考えるのが有効です。画像のデザインやレイアウト調整は外注に向いていますが、「どの不安を解消すべきか」「どのスペックを表に出すか」という中身の設計は、自社の返品理由・問い合わせ・レビューを知っている人間にしか決められません。制作会社に丸投げすると、見た目は整っているのに買わない理由が解消されていないコンテンツができあがりがちです。おすすめの進め方は、まず自社で主力商品1点分の構成案(各ブロックに入れる文言とスペック表)をテキストで作り、それを持って制作に依頼する形です。1点目のテンプレートができてしまえば、2点目以降は差し替えで対応できるため、単価も期間も下がります。商品数が多い場合は、売上構成比の上位から順に適用し、全商品に広げるのは効果を確認してからで構いません。

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