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Googleが「Universal Cart」を米国で提供開始|日本のEC運営者にとっての意味

公開:2026.10.22 / EC参謀編集部
Googleが「Universal Cart」を米国で提供開始|日本のEC運営者にとっての意味

Googleは2026年10月15日、複数の店の商品をひとつにまとめて保存できる買い物かご「Universal Cart」を、米国のGoogle検索(AIモードを含む)とGeminiアプリで提供し始めたと公式ブログで発表しました。値下がりや再入荷の通知、決済方法の提案などを備え、一部の店ではGoogle Payでそのまま購入できます。提供は米国のみで、日本での提供時期は発表されていません。発表の事実と、日本の店舗にとっての意味を整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 事実:Googleは2026年10月15日、複数の店の商品をまとめて保存できる買い物かご「Universal Cart」を、米国のGoogle検索とGeminiアプリで提供し始めました。
  • 意味:検索やAIとの会話の中で、商品を比べて購入まで進む流れが広がりつつあります。日本での提供時期は未定で、いま日本の店舗の売り方がすぐに変わる話ではありません。
  • アクション:Googleに渡している商品データの価格・在庫・送料が正しいかを点検し、使っているカートがAI経由の購入にどう対応する方針かを確認しておきます。

発表の事実

Universal Cartは、複数の店の商品をひとつの買い物かごに保存し、価格や在庫の変化を知らせる、Googleの買い物機能です。Googleの公式ブログ(英語)で確認できた内容を整理します。

  • 発表日……2026年10月15日。Googleの公式ブログ「The Keyword」で、コンシューマーショッピング担当のプロダクトマネジメント責任者が発表しました。
  • 対象地域……米国。ほかの国・地域についての記載はありません。
  • 使える場所……Google検索(AIモードを含む)とGeminiアプリ。保存した商品は両方で引き継がれます。
  • 主な機能……複数の店の商品の保存、値下がりと再入荷の通知、Google ウォレットに登録したカードの特典を考えた支払い方法の提案、使えるプロモーションコードの表示。
  • 購入の方法……一部の店では、かごの中からGoogle Payで支払えます。そうでない場合は、商品を店のサイトの買い物かごに移して、店のサイトで購入を完了します。
  • 仕組み……購入の手続きは、Googleなどが進めるAI向けの共通仕様「Universal Commerce Protocol(UCP)」で動くとされています。
  • 店の役割……販売者は引き続き各店で、注文の確認と顧客対応は店が行うと書かれています。
  • 例に挙がった店……Nike、Sephora、Target、Ulta Beauty、Walmart、Wayfair、そして多くのShopifyの店舗。

Googleはこの機能を、ブログで「new hub for shopping on Google」(Googleでの買い物の新しい拠点)と表現しています。一方で、店がどのような条件で対応できるのか、手数料がかかるのかといった点は、このブログには書かれていません。

日本の店舗への影響

今回の発表は米国向けで、日本での提供時期は発表されていないため、日本の店舗の売り方がすぐに変わる話ではありません。そのうえで、日本の運営者が知っておきたい点を整理します。

①日本で使えるか、いつからか。2026年10月22日時点で、日本向けの提供についての公式発表は確認できていません。「日本でも近く始まる」と決まった話ではないので、今の段階で費用をかけて対応する必要は低いとみられます。

②価格・在庫・送料のデータの正しさが、これまで以上に問われる流れです。Universal Cartは、Googleが持つ商品データをもとに値下がりや在庫の変化を知らせます。日本でも、Googleの無料リスティングやショッピング広告に商品データを出している店は多いはずです。サイトの表示とGoogleに渡しているデータがずれていると、AI経由の比較で不利になる可能性があります。

③AI経由の購入への対応は、店ごとより「カート側」が担う形になりやすいとみられます。今回、多くのShopifyの店舗が例に挙げられているように、UCPのような共通仕様への対応はカートやECパッケージが用意し、店はその上に乗る形が中心です。国内でもecbeingがUCPの実装を進めた例があります。

④販売者は店のままで、顧客対応も店が担います。Googleの画面で購入されても、注文の確認や問い合わせ対応は店の仕事です。将来日本で始まった場合、どの経路から来た注文かを受注の現場で見分けられるかも確認点になりそうです。

今やること

特別な準備は必要ありませんが、AIや検索の中で商品が比べられる流れに備えて、次の点を点検しておくと安心です。

  • Googleに渡している商品データを点検する……Merchant Centerを使っている店は、価格・在庫・送料・返品条件がサイトの表示と一致しているかを確認します。
  • 商品の仕様の書き方をそろえる……サイズ・容量・素材などの表記を統一しておくと、AIが商品を比べるときに正しく読まれやすくなります。考え方はAIエージェント時代のEC対策で整理しています。
  • カートの対応方針を確認しておく……使っているカートやECパッケージが、AI経由の購入(UCPなど)にどう対応する方針かを、次の更新時の確認項目に入れておきます。

出典(原文・英語)

※本記事は2026年10月22日時点の公開情報に基づく速報解説です。英語の原文を要約したもので、全文の翻訳ではありません。提供地域・時期・条件は変わる場合があるため、最新かつ正確な内容はGoogleの公式発表をご確認ください。