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無印良品の不正アクセス、第二報でカード番号約109万件も対象に|EC運営者にとっての意味と今やるべきこと

公開:2026.11.06 / EC参謀編集部

何年も前に使わなくなったデータが、不正アクセスの対象に入ることがあります。株式会社良品計画(以下、良品計画)は2026年11月4日、MUJIアプリへの不正アクセスの第二報を公表し、2021年7月以前に取得していた「MUJI Card」の番号全桁など約109万件も、外部からアクセスされた可能性があると明らかにしました。

過去に取得したカード番号が残っていたことが第二報で判明しました

  • 対象はメールアドレスなど最大約2,726万件に広がり、MUJI Cardの番号全桁など約109万件も含まれる可能性があると公表されました(→ 発表の事実)
  • 見落とされやすいのは、対象の一部が現在の決済ではなく過去の特典用データだった点です。第二報に経緯が書かれています(→ 運営者への意味)
  • 長く運営している店なら、古い連携データやCSVの棚卸しから始めるのが現実的です。確かめたいことを4つにまとめました(→ 今やること)

発表の事実

良品計画の第二報(2026年11月4日)によると、第一報(10月30日)のあとの調査で、対象の範囲が広がりました。第二報に書かれている対象は次のとおりです。

対象者アクセスされた可能性のある情報件数
MUJIアプリと無印良品ネットストアの利用者(退会者を含む)メールアドレス・生年月日・性別・会員ID
一部は氏名・住所・電話番号も
最大約2,726万件
うち約52万件は氏名なども(現時点)
MUJI Card会員(2021年7月までの入会)カード番号全桁・MUJI Card ID・生年月日約109万件
現時点で有効なカードは約34.5万件
アプリ・ネットストアにカードを登録した利用者の一部カード番号の先頭6桁と下2桁・カード名義約120件

MUJI Cardの情報には、カード名義・有効期限・セキュリティコードは含まれないとされています。アプリ・ネットストアの登録カードの情報にも、有効期限とセキュリティコードは含まれないとされています。

経緯について第二報は、2021年7月以前は独自の特典を付けるためにカード番号などを取得しており、その情報がシステム上に残っていたことを確認したと説明しています。株式会社クレディセゾン(以下、クレディセゾン)のお知らせでは、不正アクセスの発生は2026年10月29日の午前1時頃、対象は2000年10月から2021年7月までの入会者で、同社のシステムへの不正アクセスや情報流出は確認されていないとしています。

良品計画は、外部からの不正なアクセスを遮断し、監視を続けているとしています。第二報の時点で、MUJIアプリとネットストアは正常に利用でき、ダークウェブなどへの流出や悪用の被害は確認されていないとのことです。対象者には個別に連絡するとしており、原因と影響範囲の調査は続いています。

EC運営者にとっての意味

今回の第二報は、今の決済の仕組みが安全でも、過去に受け取ったデータが残っていれば対象になりうることを示した例だとみられます。

カード情報を持たない構成に切り替えた店舗でも、以前の連携用データや、特典の付与に使っていた一覧が別の場所に残っていることがあります。大規模な店舗に限らず、長く運営している店ほど、次のような場所にデータが残りやすい傾向があります。

昔の連携用テーブル

終了したキャンペーンや会員特典のために作ったデータが、機能の終了後も残っていることがあります。

退会した会員の情報

今回の対象にも退会者が含まれています。退会後にどこまで残すかは、利用目的と保存期間から決めておきたいところです。

社内や委託先のCSV

分析やメール配信のために書き出したファイルが、共有フォルダや委託先の環境に残っていることがあります。

もう一つの点は、公表の進め方です。第一報と第二報で対象が変わったように、調査が進むと内容が変わることがあります。万一のときは、わかっている範囲を早めに知らせ、「調査中」「新しくわかれば知らせる」と書き添えておくと、続報を出しやすくなります。手順は不正アクセスされたときの対応で整理しています。

今やるべきこと

  • 使っていないデータを探す……終了した特典、過去の連携先、退会者の情報が、サイトや管理画面のどこに残っているかを制作会社やカート会社に確認します。
  • 保存期間と削除の手順を決める……いつまで何のために持つかを決め、不要になったデータの削除を担当者の予定に入れます。法令で保存が必要な書類もあるため、削除の範囲は専門家に確認すると安心です。
  • カード情報の扱いを確かめる……カード番号が自社のサーバーやログに残らない構成になっているかを、決済代行会社に確認します。
  • お客様への案内の文面を用意する……良品計画と同じように、「メールや電話でカード情報を尋ねることはない」と伝える文面を、すぐ出せる形にしておきます。

日ごろの対策の全体像はECサイトのセキュリティ対策ガイド、各社の公表内容はEC情報漏えいの公表事例台帳にまとめています。報告の義務などは、最新は個人情報保護委員会などの公式情報や専門家で確認してください。

出典・確認日

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※本記事は2026年11月6日時点の公表情報をもとにしています。調査は続いているため、最新の情報は公式のお知らせでご確認ください。