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Shopify Japanが2026年の年末商戦調査を発表|BFCMの予定支出は平均12,927円、EC運営者にとっての意味

公開:2026.10.08 / EC参謀編集部
Shopify Japanが2026年の年末商戦調査を発表|BFCMの予定支出は平均12,927円、EC運営者にとっての意味

Shopify Japan株式会社(以下、Shopify Japan)は2026年10月7日、ブラックフライデー・サイバーマンデー(BFCM)と年末商戦に関する消費者・事業者の調査結果を発表しました。国内消費者がBFCM期間に予定している支出額は平均12,927円で、61%が「最終的な購入手続きを自分で行うのであれば、AIが商品をカートに追加することに抵抗がない」と答えています。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 事実:Shopify Japanの調査では、国内消費者がBFCM期間に予定している支出額は平均12,927円でした。64%が、手軽な商品で済ませるより本当に欲しい商品を待って買いたいと答えています。
  • 意味:AIを買い物の下調べに使う人が半数を超える一方で、購入そのものをAIに任せられる人は23%にとどまります。商品情報の正確さと比べやすさが、これまで以上に選ばれる条件になるとみられます。
  • アクション:年末商戦の前に、売れ筋商品のページで価格・在庫・仕様・配送の情報が最新かを点検し、似た商品との違いがひと目でわかる書き方に整えておくのが現実的です。

発表の事実

発表の要点は、国内消費者の買い物意欲は「待ってでも本当に欲しいものを買う」方向に向いており、商品選びの下調べにAIを使う人が増えている一方、事業者側の商品情報の整備は追いついていない、という結果です(Shopify Japanのプレスリリース・2026年10月7日)。

項目発表の内容
調査の概要調査会社Sapio Researchが世界9市場で実施。日本の回答者は消費者2,000人と、事業者の経営者・意思決定者500人。消費者は2026年7月、事業者は2026年8月に調査
予定支出額国内消費者がBFCM期間に予定している支出額は平均12,927円
買い方の傾向64%が、手軽に買える商品で済ませるより、本当に欲しい商品を待って購入したいと回答。25%は「最安値の商品より高くても、その価値があるもの」を買うと回答
AIの利用52%が、今年のホリデーシーズンの買い物で、セールやお得な商品の検索、商品探しなど少なくとも1つの用途にAIを利用する可能性があると回答
AIに任せる範囲61%が、最終的な購入手続きを自分で行うのであれば、AIが商品をカートに追加し、必要情報を入力することに抵抗がないと回答。AIを信頼して購入そのものを任せられると答えた人は23%
景気の影響約半数(47%)が、物価や金利、雇用の先行きといった経済状況が、今年のホリデーシーズンの買い物計画にマイナスの影響を与えていると回答
事業者の見通し国内事業者の約4分の3(73%)が、今年のホリデーシーズンの売上が昨年を上回ると見込んでいる
商品情報の整備商品情報を詳細かつ正確で最新の状態に保つことを「十分に実践できている」事業者は36%。商品を類似商品と比較しやすくすることを「十分に実践できている」事業者は31%

あわせてShopifyは、同社のグローバルのプラットフォームデータ(2026年第2四半期)として、AI経由で商品ページに到達したユーザーのコンバージョン率は、オーガニック検索経由と比べて約80%高いと紹介しています。これは日本の調査の回答ではなく、Shopifyで運営されている世界のストアの集計である点に注意が必要です。

EC運営者にとっての意味

EC運営者にとっての意味は、年末商戦で選ばれるかどうかが、値引きの大きさだけでなく「商品情報が正確で比べやすいか」に左右されやすくなる、ということです。ここからは調査結果をもとにしたEC参謀の解釈です。

①「待ってでも欲しいもの」を選ぶ人には、比べる材料が要る。本当に欲しい商品を待つ人は、購入前に複数の店や商品を比べる時間をとりやすいと考えられます。そのときに仕様・サイズ・素材・配送日が読み取りにくいページは、候補から外れやすくなるとみられます。

②AIは「探す・比べる」の段階に入ってきている。購入そのものをAIに任せる人は23%にとどまる一方、カートに入れるところまでなら61%が抵抗がないと答えています。AIが商品を探して比べる段階で、自店の商品情報がそのまま読まれる場面が増えると考えておくのが現実的です。AIが読み取りやすい商品情報の考え方はAIエージェント時代のEC対策で整理しています。

③事業者の準備には差が出やすい。売上増を見込む事業者が73%いる一方で、商品情報を十分に整えられている事業者は36%、比べやすくできている事業者は31%です。裏を返すと、商品情報の整備は、まだ差をつけやすい準備だといえそうです。

景気の先行きが買い物にマイナスだと答えた人が47%いることもあり、値引きを深くするだけでは利益が残りにくい年になる可能性もあります。セールに参加するかどうかは、値引き後の利益を計算してから決めるのがおすすめです。

今やるべきこと

今やるべきことは、BFCMと年末商戦の売れ筋商品について、商品情報の正確さと比べやすさを先に点検しておくことです。

  • 売れ筋10〜20商品のページを点検する……価格・在庫・仕様・サイズ・配送の目安が最新か、ページ内で食い違いがないかを確認します。
  • 似た商品との違いを1行で書く……同じ店の中で似た商品が並ぶ場合は、容量・用途・対象など「どこが違うか」がひと目でわかる一文や表を足します。
  • 年末の配送締切を先に決める……「待ってでも買う」人にも、届く日がわからないと買い控えにつながりやすいため、クリスマス・年内のお届け締切を早めに案内します。
  • セールの値引き幅は利益から逆算する……値引き・クーポン・送料・手数料を差し引いて利益が残るかを確認してから、参加する商品を決めます。

BFCMの準備の全体像はブラックフライデー・サイバーマンデーのEC対策、年末の配送の目安は年末年始の配送スケジュールにまとめています。※調査の詳細や最新の情報は、Shopify Japanの発表をご確認ください。

出典