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Shopifyの構築・運用は個人と会社どちらに頼む?費用と向き不向き

公開:2026.10.30 / EC参謀編集部
Shopifyの構築・運用は個人と会社どちらに頼む?費用と向き不向き

Shopifyの構築や運用を外に頼むとき、個人(フリーランス)と会社のどちらがよいかは、頼む作業の範囲と、どのくらいの期間続けて頼むかで決まりやすいのが目安です。作業がはっきりしていて小さく始めたいなら個人、デザイン・開発・運用をまとめて続けて任せたいなら会社が候補になりやすい傾向があります。この記事では、費用の考え方、作業ごとの向き不向き、契約と権限の決め方を整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 個人は費用を抑えやすく話が早い一方、休みや急な離脱への備えは発注側で考える必要があります。会社は体制で対応しやすい分、費用は上がりやすくなります。
  • 「テーマの調整」「月数回の更新」など範囲の決まった作業は個人、「サイトの作り直し」「広告まで含む運用」など範囲の広い作業は会社が合いやすい傾向です。
  • どちらに頼む場合も、ストアの持ち主は自店のまま、スタッフやコラボレーターの権限で渡し、作業の範囲と費用を書面に残しておくのが目安です。

個人と会社の違い

個人と会社のいちばんの違いは、作業を一人で受けるか、複数の担当者で分けて受けるかという体制の違いです。腕の良し悪しは個人・会社のどちらにも幅があり、一概にどちらが上とは言えません。

個人(フリーランス)に頼む

  • 会社の管理費が乗らない分、費用を抑えやすい
  • 作業する本人と直接話せて、やり取りが早い
  • 得意分野がはっきりしている人が多い
  • 休み・病気・急な離脱への備えは発注側で考える

会社に頼む

  • デザイン・開発・運用を分担して進められる
  • 担当者が休んでも体制で対応しやすい
  • 見積もり・契約・請求の手続きが整っていることが多い
  • 管理や窓口の手間が入る分、費用は上がりやすい

「会社なら安心」「個人なら安い」と決めつけず、頼みたい作業が一人で回る量かどうかから考えると選びやすくなります。たとえば、テーマの色や配置の調整だけなら一人で十分な作業ですが、商品データの移行・外部システムとの連携・広告運用まで同時に進めるなら、複数の担当者がいる方が進めやすい場面が多くなります。

また、実際には「個人」と「会社」の間に、数人で動く小さな会社や、個人同士がチームを組んで受ける形もあります。この場合は、窓口の人と実際に作業する人が同じか、別の人に外注しているかを聞いておくと、やり取りの速さや品質の見通しが立てやすくなります。名前だけで判断せず、誰が、どの作業を、どのくらいの時間で受けるのかを確かめるのが目安です。

費用の考え方

個人と会社で変わるのは制作・作業の費用だけで、Shopifyに払うプラン料金やアプリ代は、誰に頼んでも同じようにかかります。

2026年10月30日時点のShopify公式の料金ページでは、月払いのプラン料金はBasicが月4,850円、Growが月13,500円、Advancedが月58,500円です。年払いは月払いより安く表示されていますが、表示額が変わることがあるため、最新は公式ページでご確認ください。このほか、有料テーマ、アプリの月額、売れた分のカード手数料がかかります。

費用個人に頼む会社に頼む
プラン・アプリ代同じ同じ
構築・作業の費用抑えやすい上がりやすい
窓口・進行管理本人が兼ねる別の担当者
急な離脱への備え発注側で備える体制で対応

費用の比べ方は、個人と会社で金額だけを並べるより、同じ依頼書を渡して、何が含まれているかをそろえて比べるのが目安です。構築費の内訳と見積もりの確認点はShopify構築費用の相場と内訳でまとめています。

💡 「安く見える見積もり」で確かめたいこと

個人・会社を問わず、修正の回数、公開後の不具合対応の期間、テーマやアプリの更新への対応が含まれているかで、あとからかかる費用は変わりやすくなります。金額の差が大きいときは、含まれていない作業がないかを先に確かめておくと安心です。

作業別の向き不向き

作業の範囲が決まっていて一人で完結するものは個人、複数の分野にまたがり続けて任せるものは会社が合いやすい傾向があります。ここでは、よく相談に出る作業を目安として並べます。

頼みたい作業合いやすい依頼先
テーマの色・配置の調整個人
バナー・商品ページの更新(月数回)個人
アプリの選定・設定個人・会社どちらも
テーマのコードの作り込み得意な人がいれば個人、規模が大きければ会社
別のカートからの移行会社
外部システム(在庫・基幹)との連携会社
サイト運用と広告・SNSをまとめて会社

これはあくまで目安で、移行や連携の経験が豊富な個人もいれば、小さな更新を細かく受けてくれる会社もあります。「その作業を、その人(会社)が過去にどのくらいやってきたか」を、過去の実績や公開しているサイトで確かめるのが現実的です。

迷ったときに確かめる5つの質問

個人か会社かで迷ったときは、次の5つの質問に答えてみると、どちらが合いそうかを判断しやすくなります。「はい」が多いほど会社、「いいえ」が多いほど個人が候補になりやすいのが目安です。

  1. 質問1:作業は3つ以上の分野にまたがるか

    デザイン・コード・データ移行・広告など、分野が多いほど一人では手が回りにくくなります。

  2. 質問2:半年以上、続けて頼む予定か

    長く頼むほど、担当者の休みや交代への備えが大事になります。会社は担当が代わっても続けやすい傾向があります。

  3. 質問3:セール前など、決まった日までに終わらせる必要があるか

    締切が動かせない作業は、一人が休むと間に合わなくなるおそれがあります。個人に頼むなら、日程に余裕を持たせておきます。

  4. 質問4:社内に、作業の指示や確認をする人がいるか

    社内で進行を見られる人がいるなら、個人に作業だけを頼む形でも回りやすくなります。いなければ、進行管理まで頼める会社が合いやすくなります。

  5. 質問5:止まると売上に直結する作業か

    決済や在庫連携など、止まると注文が受けられなくなる部分は、対応の体制まで確かめておきたい作業です。

私たちの現場では、最初は小さな作業を個人に頼んでみて、範囲が広がってきた段階で会社に相談する、という進め方もよく見られます。逆に、会社で立ち上げたあと、更新の量が落ち着いたら個人に切り替えるケースもあります。一度決めた依頼先を、店の段階に合わせて見直してよいと考えておくと、選ぶときの負担が軽くなります。

個人に頼むときに決めておくこと

個人に頼むときは、作業の範囲・報酬・支払日を書面で明示し、休みや離脱のときの扱いを先に決めておくのが目安です。

2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、従業員を使用しない個人事業者に業務を委託するとき、業務の内容・報酬の額・支払期日などの取引条件を、書面やメールなどで明示することが求められています。この明示は、従業員のいない小さな店が発注する場合でも対象です(公正取引委員会のリーフレットより)。細かい条件は、最新は公正取引委員会・専門家でご確認ください。

  • 作業の範囲……どのページの、どの作業までか。修正は何回までか。
  • 報酬と支払日……金額、追加作業の単価、支払期日。
  • 休み・連絡がつかないとき……返信の目安、休みの事前連絡、急ぎのときの連絡方法。
  • やめるときの引き継ぎ……作ったファイル・テーマの控え・作業メモを渡してもらう約束。

個人への依頼全般の注意点は、EC運営代行を個人・フリーランスに頼むときの注意点でも整理しています。

権限の渡し方とストアの持ち主

個人・会社どちらに頼む場合も、ストアの持ち主は自店のままにし、作業に必要な範囲の権限だけを渡すのが目安です。

Shopifyには、パートナー(制作会社や専門家)向けにコラボレーターアカウントの仕組みがあります。Shopify公式ヘルプでは、コラボレーターはスタッフの人数の上限に数えない、役割ごとに権限を選べる、パートナー側の2段階認証が必須、ストアの所有権はコラボレーターに移せない、と説明されています(2026年10月13日確認)。

  1. STEP1:ストアは自店の名義で作る

    ストアの持ち主のアカウントと、独自ドメインの契約は自店で持っておきます。

  2. STEP2:必要な権限だけを渡す

    パートナーならコラボレーター、個人ならスタッフのアカウントなど、作業に必要な範囲の権限で招待します。

  3. STEP3:契約が終わったら外す

    依頼が終わったら権限を削除し、使っていないアカウントが残っていないかを定期的に確かめます。

権限の渡し方は、店の安全にも関わります。管理画面の守り方はECサイトのセキュリティ対策ガイドも参考にしてください。

組み合わせ方と、頼まない選択肢

個人か会社かの二択にせず、作業ごとに分けて頼んだり、一部は自分たちで持ったりする組み合わせも現実的な選択肢です。

① 構築は会社、更新は個人

立ち上げや作り直しは会社にまとめて頼み、公開後の小さな更新は個人に頼む形です。立ち上げ時の資料を個人に引き継げるようにしておきます。

② 自分で作り、詰まった所だけ個人

テーマを使って自分で作り、コードの調整など自力で難しい所だけを個人に頼む形です。費用を抑えやすい一方、全体の判断は自店で持ちます。

③ 頼まずに内製する

商品数が少なく、標準の機能で足りるなら、テーマとアプリで自分たちで回す選択肢もあります。Shopifyの管理画面のAIアシスタントで、商品説明の下書きなどを手伝ってもらう方法もあります。

依頼先を探すときは、Shopify公式のパートナーディレクトリのほか、EC参謀の名鑑でもShopifyに対応するEC運営代行・サイト制作のサービスを公開情報から探せます。会社の選び方はShopify制作会社の選び方、運営代行全体の考え方はEC運営代行のガイドとEC運営代行の費用相場にまとめています。

よくある質問

Q. Shopifyの構築を個人に頼むと、会社より必ず安くなりますか?

A. 会社の管理費が乗らない分、抑えやすい傾向はありますが、必ず安くなるとは限りません。経験の多い個人は単価が高いこともあり、修正回数や公開後の対応が含まれているかで総額は変わります。同じ依頼書を渡して、含まれる作業をそろえて比べるのが目安です。

Q. 個人に頼むとき、契約書は必要ですか?

A. フリーランス・事業者間取引適正化等法(2024年11月施行)では、従業員を使用しない個人事業者に委託するとき、業務の内容・報酬の額・支払期日などを書面やメールなどで明示することが求められており、従業員のいない店が発注する場合も対象です。細かい条件は、最新は公正取引委員会や専門家でご確認ください。

Q. 依頼先にストアのログイン情報をそのまま渡してもよいですか?

A. 持ち主のログイン情報をそのまま渡すより、スタッフやコラボレーターのアカウントで必要な権限だけを渡す方が安全です。Shopify公式ヘルプでは、コラボレーターには役割ごとに権限を選べ、ストアの所有権は移せないと説明されています。依頼が終わったら権限を外しておきます。