aishipRの料金と特徴|定期購入の費用・向いている店・導入の流れ

自社ECのカートを調べていると、定期購入やギフト向けの機能をそろえた月額制のカートとして名前が挙がることがあるのがaishipR(アイシップアール)です。ただ、検索すると金額の違う料金表が出てきて「結局いくらなのか」と迷う方も多いと思います。この記事では、公式ページで確認できた料金(2026年10月時点)をもとに、3つのプランの違い、注文ごとにかかる料金を含めた総額の見積もり方、定期購入機能の費用、導入の流れと向いている店を順に整理します。
⏱ 忙しい人向け 3行まとめ
- aishipRは、現在は公式サイトで「aiship」の名称で案内されている、株式会社ロックウェーブのECサイト構築サービスです。料金はエントリー、ベーシック、アドバンスの3プランで、月額は9,800円からです。2026年10月時点の税別の金額です。
- 月額のほかに、注文1件ごとのトランザクション料金と決済手数料がかかります。年次契約にすると初期費用は無料になると案内されているので、契約期間も含めて総額で比べるのが現実的です。
- 定期購入は月額20,000円のオプションで、お届けサイクルの設定やスキップに対応しています。無料お試しは2週間で、原則として法人向けのため、個人の方は事前の問い合わせが目安です。
aishipRとは?ロックウェーブが提供するクラウド型のECサイト構築サービス
aishipRは、滋賀県大津市に本社を置く株式会社ロックウェーブが提供する、クラウド型(SaaS型)のECサイト構築サービスです。2026年10月時点の公式サイトでは「aiship」という名称で案内されており、2024年6月までの料金表は「aishipR」の名称で別に掲載されています。この記事ではaishipRと表記し、公式の現行料金表をもとに説明します。
サーバーを自社で用意せず、管理画面から商品登録・受注管理・ページ編集を行うタイプのカートで、公式ページでは主な特徴として次の点が挙げられています。
ページを自由に作れるCMS
テンプレートからも、HTMLやCSSでの作り込みでもページを作れるCMSです。SEO設定の管理機能も全プランに含まれます。
販促・会員機能が標準
ポイント、クーポン、割引の機能が全プランに含まれ、スタッフアカウント数と会員登録数には上限がないと案内されています。
販売方法を広げるオプション
定期購入(頒布会)、食品・ギフト向け、BtoB向けなどの機能を有料オプションで追加できます。eギフト(ソーシャルギフト)機能は標準で無料です。
月額0円から始めるタイプのカートとは料金の考え方が異なるため、カートの種類の違いを先に押さえておきたい場合は、カートシステム比較|主要サービスの特徴と選び方やカート比較・選び方の一覧もあわせてご覧ください。
aishipRの料金|3プランの早見表
aishipRの料金プランは、エントリー(月額9,800円)、ベーシック(月額29,800円)、アドバンス(月額129,800円)の3つです(2026年10月時点・税別)。
| 項目 | エントリー | ベーシック | アドバンス |
|---|---|---|---|
| 月額基本料金 | 9,800円 | 29,800円 | 129,800円 |
| 初期費用 | 20,000円 | 50,000円 | 100,000円 |
| トランザクション料金 | 55円/1注文 | 30円/1注文 | 55円/1注文 |
| 登録商品点数 | 100点まで | 3,000点まで | 30,000点まで |
| メルマガ配信数 | 月10,000通 | 月50,000通 | 月200,000通 |
| ストレージ容量 | 5GB | 20GB | 50GB |
※2026年10月時点で公式の料金ページに記載されている内容です(出典:aiship 料金(公式))。初期費用は年次契約の場合は無料と注記されています。
料金表の注記では、トランザクション料金は月10件までが課金対象外(テスト注文分として除外)で、月7,000件を超える部分は1件15円とされています。アドバンスは「15円〜(7,000注文まで55円)」と表示されているため、注文数の多い店ほど1件あたりの料金が下がる設計です。
サポートの範囲もプランで異なります。エントリーはメールサポートが無料で、電話サポートは6か月間無料、その後は月3,000円です。ベーシックとアドバンスは電話・メールとも無料で、定期的なオンラインミーティングで運用課題を相談できるカスタマーサクセスの支援が付きます。受付時間は平日10:00〜12:00、13:00〜17:00と案内されています。
契約面では、月次契約は最低利用期間6か月、年次契約は12か月で、申し込み日を含む月から料金が発生し、日割り計算はないと記載されています。上位プランへの変更はいつでも可能(初期費用の差額が必要)で、下位プランへの変更は利用開始から6か月間できず、変更後のプランの初期費用がかかります。
古い料金表の金額に注意
公式の料金ページには、現行の料金表とは別に「2017年10月〜2024年6月までのaishipRの料金表」なども掲載されています。比較記事などで現行と違う金額を見かけた場合は、公式の現行料金表で確認しておくと安心です。
料金の見積もり方|月額+注文ごとの料金+決済手数料
aishipRの月々の費用は、「月額基本料金+トランザクション料金(注文数×単価)+決済手数料+使うオプションの月額」で見るのが基本です。料金表に販売手数料の記載はなく、注文1件ごとに料金がかかる点が特徴です。
決済については、公式の機能ページで「クレジットカード決済のみ利用なら初期・月額ともに無料」、手数料は基本3.2%〜と案内されています(ヤマト運輸のクロネコwebコレクトを使う場合は別途ヤマト運輸に問い合わせ)。Amazon Pay、PayPayオンライン決済、携帯キャリア決済、d払い、WEBコンビニ決済などもaiship側の月額固定費は無料ですが、それぞれ決済会社との契約が必要で、法人に限り利用可能と記載されているものが多くあります。
試算の例を一つ置いておきます。ベーシックプランを使い、月に500件・月商150万円の注文があり、すべてクレジットカード決済で3.2%が適用された場合です。
- 月額基本料金:29,800円
- トランザクション料金:(500件−課金対象外の10件)×30円=14,700円
- カード決済手数料:150万円×3.2%=48,000円
- 定期購入オプションを付ける場合:20,000円
この条件だと、定期購入なしで月92,500円、定期購入ありで月112,500円が目安です(いずれも税別、初期費用50,000円は年次契約なら無料)。実際には決済手段ごとの料率差や制作費も加わります。公式では、テンプレートを使った構築パックが240,000円〜、全ページを制作するフルデザインが770,000円〜と案内されているので、月々の費用とは別に、立ち上げの制作費も見積もりに入れておくと想定とずれにくくなります。
aishipRの定期購入機能|できることと費用
aishipRの定期購入は、初期費用無料・月額20,000円(税別)の「定期購入(頒布会)機能」オプションで利用でき、通常の商品と同じサイトで定期販売ができます(2026年10月時点)。公式の機能ページで案内されている主な内容は次のとおりです(出典:aiship 定期購入(頒布会)機能(公式))。
- 商品ごとにお届けサイクル(月単位・週単位・曜日単位)とお届けコース(回数無制限・回数指定)を設定
- 初回販売価格・最終販売価格の設定
- 申込確認・注文確認・発送完了など定期購入専用のメールテンプレートと、「次回引き落とし」などのフォローメールの自動送信
- お客様のマイページからのお届けサイクル変更・一時停止(スキップ)
- 継続中のお客様への0円プレゼント(月指定・回数指定)、受注データのCSV出力
決済手段は事前の確認が欠かせません。料金表にはAmazon Payは現在、定期購入機能に非対応と記載されています。一方、ヤマト運輸のクロネコwebコレクト(クレジットカード決済)は「定期購入機能対応済み」と案内されています。定期購入で使いたい決済が対応しているかは、申し込み前に問い合わせておくと安心です。
また、定期購入の申し込み画面は特定商取引法のルールにも関わります。2022年6月1日施行の改正で、通信販売の最終確認画面には分量、販売価格、支払時期・方法、引渡時期、申込期間の定め、申込みの撤回・解除に関する事項の表示が求められています。画面の表記は店側でも確認しておきたいところです。表記の考え方はECの特定商取引法の表記|書き方と必須項目、定期購入の設計は定期購入(サブスク)ECの設計|LTVと解約率の考え方も参考にしてください。法令の最新の内容は消費者庁などの公式情報や専門家でご確認ください。
aishipRの導入の流れ|相談から開店まで
aishipRは、相談または2週間の無料お試しのあと、申し込み・入金・アカウント発行を経てサイトを構築し、開店する流れが基本です。公式の「お申込からオープンまでのフロー」では、次の順番が案内されています(出典:aiship お申込からオープンまでのフロー(公式))。
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STEP1:相談・無料お試し
電話やオンライン相談で要件を伝えるか、2週間の無料お試しを申し込みます。無料お試しは原則として法人向けで、事前審査のために担当者から連絡があります。アカウントIDは後から変更できない点に注意が必要です。
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STEP2:申し込み
申込画面でプランを決め、利用規約を確認して申し込みます。2営業日以内に電話で内容確認があり、その後2営業日以内に初回費用の入金案内が届くと案内されています。
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STEP3:入金・アカウント発行
初期費用と初月の費用(月次契約の場合)をクレジットカードか銀行振込で支払います。管理画面のIDは入金確認後2営業日以内に発行され、お試し利用の場合は本番アカウントへ移行します。
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STEP4:決済・オプションの申し込み
クレジットカード決済などを申し込みます。カード決済の導入には約1.5か月かかり、申し込みは入金後になると記載されています。カード決済の申し込みには印鑑証明が必要です。
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STEP5:サイト構築・テスト・開店
自社で構築する場合は通常1〜2か月程度が目安です。ロックウェーブに初期構築を依頼する場合は通常約1.5か月、最短3週間と案内されています。開店前に実機での購入テストをしてから公開します。
開店日が決まっている場合は、入金後すぐにカード決済の申し込みを進めておくのが現実的です。
aishipRが向いている店・別の選択肢も考えたい店
aishipRは、法人として自社ECを本格的に運営し、定期購入・ギフト・BtoBなど複数の売り方を1つのサイトで組み合わせたい店に向いている傾向があります。個人で小さく試したい段階では、契約条件が合わないこともあります。
・通常販売と定期購入を同じサイトで運営したい店
・のし、複数配送先、三温度帯などギフトや食品の受注が多い店(食品・ギフトオプションパッケージは月17,000円)
・会員別価格や見積書発行などBtoBの取引もオンライン化したい店(BtoBオプションパッケージは月20,000円)
・HTMLやCSSでデザインを作り込み、ブランドの見せ方にこだわりたい店
・電話や定期ミーティングで相談しながら運用したい店
・個人で、まず固定費をかけずに売れるかを試したい段階の店
・最低利用期間(月次契約で6か月)を設けずに短期で試したい店
・社内にページを作れる人がおらず、制作の外注予算も取りにくい店
・注文1件ごとの料金がかからない料金設計を重視する店
「別の選択肢も考えたい」に当てはまっても、aishipRが使えないという意味ではありません。まず別の方法で売れるかを確かめてから、機能をそろえたカートに移る順番もあります。リピート施策全体の考え方はECのリピート率を上げる施策|同梱物・メール・会員設計も参考にしてください。
申し込み前に確認したいこと
aishipRを申し込む前には、注文数を含めた月々の総額、使いたい決済手段が使えるか、必要な機能が標準かオプションかの3点を確認しておくと、開店後の想定違いを減らせます。無料お試しの2週間で、次の項目を確かめておくのがおすすめです。
- 見込みの注文数と月商で「月額+トランザクション料金+決済手数料」を計算したか
- 月次契約(最低6か月)と年次契約(初期費用無料・最低12か月)のどちらにするか決めたか
- 法人か個人かで、使いたい決済(Amazon Pay・PayPayなど)が利用できるか確認したか
- 定期購入で使う決済が定期購入機能に対応しているか確認したか
- 商品点数・メルマガ配信数・容量がプランの上限に収まるか確認したか
- 定期購入やギフト・BtoB機能など、必要なオプションの月額を足したか
- デザイン制作を自社で行うか、外注するかと、その費用を決めたか
- カード決済の導入期間(約1.5か月)を開店スケジュールに入れたか
料金や条件は改定されることがあるため、最新は公式でご確認ください。
よくある質問
Q. aishipRは月いくらから使えますか?
A. 公式の料金表では、いちばん小さいエントリープランが月額9,800円・初期費用20,000円です(いずれも税別・2026年10月時点)。年次契約にすると初期費用は無料と案内されています。このほかに注文1件ごとのトランザクション料金(エントリーは55円)と決済手数料がかかるため、月の注文数と売上をもとに総額で試算しておくと安心です。料金は改定されることがあるので、最新は公式でご確認ください。
Q. aishipRで定期購入はできますか?
A. できます。定期購入(頒布会)機能はオプションで、公式ページでは初期費用無料・月額20,000円(税別)と案内されています(2026年10月時点)。お届けサイクルや回数の設定、初回・最終の販売価格、スキップ、フォローメールなどに対応しています。なお料金表には、Amazon Payは現在定期購入機能に非対応と記載されているため、使える決済手段もあわせて確認しておくとよいでしょう。
Q. aishipRは個人でも申し込めますか?
A. 2週間の無料お試しは、原則として法人での利用に限ると案内されており、個人の場合は電話で問い合わせる形です(2026年10月時点)。また、Amazon PayやPayPayオンライン決済などは法人に限り利用可能と記載されています。個人事業主の方は、申し込みの可否と使える決済手段を事前に問い合わせておくと、あとで想定とずれにくくなります。