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Amazonマーケットプレイスとは|出品者として販売する仕組みと手数料の全体像

公開:2026.11.06 / EC参謀編集部

Amazonで買い物をしたとき、届いた商品の伝票に知らない会社の名前が書かれていた経験はないでしょうか。そこで動いている仕組みがAmazonマーケットプレイスです。出品する側から見ると、売場を借りる形に近い一方で、ページの作り方や費用のかかり方は自社サイトと大きく異なります。

Amazonの売場で、個人や企業が自分の商品を販売できる仕組みです

  • 費用の基本は出品プランと販売手数料の2つで、FBAを使うと配送と保管の料金が加わります。計算例も用意しました(→ 手数料)
  • 見落とされやすいのは、1商品につき商品ページが1つという点です。自分のページを作るというより、同じページで比べられます(→ 売れる仕組み)
  • これから出品するなら費用から、自社出荷で始めるなら保証の48時間の決まりから読むと動きやすくなります(→ 保証)

Amazonマーケットプレイスとは|第三者が販売できる場

Amazonマーケットプレイスとは、Amazon.co.jpの基盤を使って、個人や企業、店舗が商品を販売できる場のことです。2002年11月に日本へ導入された際の発表では、第三者同士が新品・中古・コレクター商品などを売買できる場として説明されています。

購入者は、同じ商品について出品者ごとの価格や配送の条件を比べて選べます。出品者は、自分で集客の入口を作らなくても、Amazonで商品を探している人の目に触れる機会を得られます。その代わり、手数料やルールはAmazonが定めたものに従います。

なお、セラーセントラルのヘルプで「適用されるマーケットプレイス:日本」と書かれている場合の「マーケットプレイス」は、日本・米国など国ごとのAmazonストアの意味で使われています。同じ言葉でも場面によって指すものが変わる点に注意が必要です。

Amazon本体の販売との違い|販売元と出荷元の3パターン

Amazonの商品は、販売と出荷を誰が担うかで3パターンに分かれます。購入者は、商品ページの「カートに入れる」の近くにある販売元と出荷元の表示で確認できます。

パターン販売元出荷元出品者の仕事
Amazonの直販AmazonAmazonマーケットプレイスの出品ではない
FBAを利用出品者Amazon商品ページと在庫の管理、FBA倉庫への納品
自社出荷出品者出品者商品ページと在庫の管理、梱包、発送、問い合わせ対応

メーカーがAmazonに商品を卸して販売してもらう形もありますが、この記事で扱う「出品者として売る」形とは別のものです。出品者として売る場合は、価格や在庫を自分で決められる一方、販売に関わる判断の多くも自分で担うことになります。

商品が売れるまでの仕組み|1商品1ページとおすすめ出品

Amazonは1商品につき1つの商品詳細ページを基本としており、同じ商品を複数の出品者が販売する場合は、同じページに出品を追加します。ここが、店ごとに商品ページを作る楽天市場やYahoo!ショッピングとの大きな違いです。

同じページに複数の出品者が並ぶ場合、ページ上部のカートに入れるボタンから買える出品に選ばれることが重要になります。この枠の正式名称は「おすすめ出品」です。旧称の「カート獲得」で説明している情報もあるため、調べるときは両方の言葉を覚えておくと便利です。

商品を登録する
既存のページに出品を追加するか、新しい商品ページを作ります。
↓
検索で見つけてもらう
Amazon内の検索や広告を通じて商品ページに人が来ます。
↓
おすすめ出品に選ばれる
同じ商品の出品者が複数いる場合は、ここで比べられます。
↓
注文から入金まで
注文の後、発送して、手数料を引いた売上を受け取ります。

公式の案内によると、おすすめ出品の判定では、カスタマーレビューと星評価、プライム対象かどうか、出荷方法(FBAか自己発送か)は考慮されません。詳しい条件は変わることがあるため、最新はセラーセントラルのヘルプで確認してください。オリジナル商品を自分だけが販売している場合は、この競争よりも商品ページの内容と検索対策の比重が大きくなる傾向があります。

手数料の全体像|出品プラン・販売手数料・FBA料金

Amazonマーケットプレイスの費用は、出品プランの料金と販売手数料が基本で、FBAを使う場合は配送代行手数料と在庫保管手数料が加わります(2026年11月時点)。主な費用を整理すると次のとおりです。

費用金額の目安(2026年11月時点)かかる場面
小口出品商品ごとに100円売れたとき
大口出品月額4,900円(税抜)毎月
販売手数料多くの場合5%〜15.4%(カテゴリーで異なる)売れたとき
FBA配送代行手数料小型の1,000円超で288円など(税込)FBAで売れたとき
FBA在庫保管手数料サイズと保管日数で計算FBAの在庫があるとき

小口と大口の分かれ目は、4,900円÷100円で月に49点前後が目安です。実際は税や、大口でのみ使える機能も関わるため、販売数だけで決めなくてもよいでしょう。販売手数料は、商品価格に加えて配送料やギフト包装料なども含む売上の合計にかかり、多くのカテゴリーでは1商品あたり30円の最低額があります。

では、1点売れたときに手元にいくら残るのでしょうか。料率10.4%のカテゴリーで、3,000円の商品をFBAの標準サイズ(35×30×3.3cm以下・1kg以下)で売る場合を例にします。

項目金額
売上3,000円
販売手数料(10.4%の想定)−312円
FBA配送代行手数料−318円
原価などを引く前の残り2,370円

ここからさらに、原価、大口の月額、在庫保管手数料、広告費、FBA倉庫への納品にかかる送料などを引くことになります。上の計算は考え方を示すための例で、実際の請求額は税の扱いやカテゴリーによって変わります。公式の料金シミュレーターで確かめるのが現実的です。

年末の在庫は保管手数料に注意

FBAの在庫保管手数料は、10〜12月のほうが1〜9月より高く設定されています(服&ファッション小物、シューズ&バッグを除く)。小型・標準サイズの場合、1〜9月の5.676円に対して10〜12月は10.087円が計算のもとになります。365日を超えて保管した在庫には、長期保管手数料が加わります。

発送の方法は2つ|FBAと自社出荷

出品者の発送方法は、FBAと自社出荷の2つが基本です。FBAは商品をAmazonのフルフィルメントセンターに預け、注文の受付、梱包、配送、カスタマーサービス、返品をAmazonに任せる方法です。自社出荷は、自分で在庫を持ち、注文ごとに発送する方法です。

FBAが向きやすい商品

小型で回転が速い商品、発送の人手が足りない店、プライムの表示を活用したい商品に向きやすい傾向があります。

自社出荷が向きやすい商品

大きい商品や動きがゆっくりな商品、同梱物や梱包にこだわりたい商品、他の販路と在庫を共有したい店に向きやすい傾向があります。

他の販路の注文にFBA在庫を使う「FBAマルチチャネルサービス」もあります。詳しい料金の見方はFBAの手数料の記事、納品の流れはFBAの納品手順で整理しています。

マーケットプレイス保証|自社出荷で知っておきたい決まり

Amazonマーケットプレイス保証とは、出品者から購入した商品が届かない場合や、返品に関する問題が解決しない場合に、購入者が返金を申請できる仕組みです。購入者には安心材料になる一方、出品者には対応の期限が決められています。

出品者向けのヘルプでは、この保証は出品者が直接出荷する注文を対象に説明されています。特に意識したいのが、48時間という期限です。

  1. STEP1:購入者から連絡が来る

    配送の問い合わせや返品リクエストが届きます。48時間以内の解決を目指します。

  2. STEP2:解決しないと申請される

    配送の問題なら、お届け予定日から3日が経ったときなどに申請できるようになります。

  3. STEP3:Amazonが判断する

    追加情報を求められたら48時間以内に回答します。回答がないと、申請が認められる可能性があります。

  4. STEP4:結果に異議を申し立てる

    承認された申請に異議があれば、30暦日以内に再審議を請求できます。

公式のヘルプでは、配送の問い合わせや返品リクエストに48時間以内に対応しなかった場合、出荷予定日までに発送しなかった場合などは、申請が自動的に承認され、申請額が出品者のアカウントから引き落とされるとされています。申請の内容によっては注文不良率にも影響があります。週末や連休に問い合わせを確認する人を決めておくと、取りこぼしを減らしやすくなります。

アカウントの健全性を保つ考え方はAmazonアカウント停止の原因と対策も参考になります。

出品を始めるまでの流れ

出品の準備は、セラーアカウントの作成、本人確認、商品登録の順に進めるのが基本です。すぐに始めるよりも、先に費用と利益を試算しておくと、やり直しが少なくなります。

  • 売る商品の条件を確かめる……カテゴリーの料率と、出品に申請が必要な商品ではないかを公式で確認します。
  • 1点あたりの残りを試算する……料金シミュレーターに原価や保管の見込みを入れて確かめます。
  • 出品プランを選ぶ……月の販売数の見込みで小口と大口を決めます。プランの変更はいつでも可能と案内されています。
  • 発送方法を決める……FBAか自社出荷かを決め、自社出荷なら問い合わせの確認体制も整えます。
  • アカウントを作る……必要なものはAmazonセラーアカウントの作り方にまとめています。

登録から初出品までの詳しい手順はAmazon出品のやり方をご覧ください。料金や規約は変わることがあるため、最新は公式のAmazon出品サービスの料金ページでご確認ください。特定商取引法などの表示は、販売の形によって必要な内容が変わるため、公式や専門家で確認すると安心です。

よくある質問

Q. Amazonマーケットプレイスには個人でも出品できますか?

A. 公式の案内では個人でも出品できるとされています。登録には身分証明書や銀行口座などの情報が必要です。継続して販売する場合は、特定商取引法の表示など事業者としての決まりも確認しておくと安心です。

Q. 小口と大口はどちらで始めるのがよいですか?

A. 月に49点前後が分かれ目の目安です。小口は1点100円、大口は月額4,900円(税抜)なので、販売数が少ないうちは小口、継続して売れる見込みがあれば大口が現実的です。プランの変更はいつでも可能と案内されています。

Q. FBAを使うとマーケットプレイス保証の対応は不要になりますか?

A. 出品者向けのヘルプでは、マーケットプレイス保証は出品者が直接出荷する注文を対象に説明されています。FBAでは注文の受付から配送、カスタマーサービス、返品までをAmazonが担うため、自社出荷とは対応の範囲が異なります。詳しい扱いは最新の公式ヘルプで確認してください。

出典:Amazon出品サービスの料金(2026年11月6日確認)/Amazonマーケットプレイス保証申請(セラーセントラル)(2026年11月6日確認)/マーケットプレイス保証の申請条件(Amazonカスタマーサービス)(2026年11月6日確認)/Amazonで販売する(Amazon出品サービス)(2026年11月6日確認)

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