ecforce

ecforceの料金と特徴|定期通販・D2C向けカートの費用の考え方と導入の流れ

公開:2026.10.01 / EC参謀編集部
ecforceの料金と特徴|定期通販・D2C向けカートの費用の考え方と導入の流れ

「定期通販 カート」で調べると、かなりの確率で名前が出てくるのがecforce(イーシーフォース)です。一方で、公式サイトを見ると商品が多く、月額や初期費用に加えて受注ごとの課金もあり、「結局いくらかかるのか」がつかみにくいという声もよく聞きます。この記事では、2026年10月時点で公式ページに公開されている料金だけをもとに、費用の見積もり方、定期通販で使われる機能、向いている店の条件、導入の流れを順に整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • ecforceは株式会社SUPER STUDIOが提供するECプラットフォームで、定期通販やD2Cブランドに必要な機能を標準でそろえているのが特徴です。
  • 公開されている料金は、スタンダードプランが初期費用148,000円・月額49,800円、エキスパートプランが初期費用248,000円・月額99,800円で、どちらも受注1件につき30円の従量課金がかかります。
  • 費用は月額と従量課金と決済手数料の合計で考えるのが目安です。移行プランやエンタープライズは見積もり制なので、公式に見積もりを依頼して確認します。

ecforceとは?定期通販・D2C向けのECプラットフォーム

ecforceとは、株式会社SUPER STUDIOが提供する、ECサイトの構築から販促・顧客管理・データ分析までをまとめて扱えるコマース向けのプラットフォームです。公式サイトでは「AIコマースプラットフォーム」と位置づけられ、ECサイト構築を担う「ecforce commerce solution」、データの統合・分析を担う「ecforce data solution」、事業支援の「ecforce consulting」の3つのソリューション群として紹介されています。

販売方法の面では、公式サイトのメニューに「総合通販(商品が多いショップ様向け)」と「定期通販(商品が少ないショップ様向け)」の2つが並んでいます。なかでも定期通販のページでは、定期販売ビジネスに必要な機能を完備していると説明されており、少ない商品を継続購入してもらう単品リピート型・D2C型の通販を強く意識した設計になっています。商材別には、コスメ・美容・健康食品、食品・飲料品、アパレルの紹介ページがあります。

導入規模の目安として、公式トップページには導入企業数1,500社以上(2024年10月末日時点の契約件数の総数)と記載されています。また、毎月10〜20個のアップデートを重ねていること、外部サービスとのAPI連携が豊富なことも特徴として挙げられています。2026年7月には、AIエージェント「ecforce AI」への新ツール追加も発表されました(詳しくはecforce AIの新ツールの速報記事で解説しています)。

ecforceの料金|公開されているプランは4種類

2026年10月時点の公式料金ページでは、ECサイト構築向けとして「スタンダード」「エキスパート」「移行」「エンタープライズ」の4つの料金区分が掲載されています。金額が公開されているのはスタンダードとエキスパートで、移行プランの初期費用とエンタープライズは見積もり制です。

プラン初期費用月額費用主な条件
スタンダード148,000円49,800円共用サーバー/受注は月2,000件まで/1受注30円の従量課金/1年契約
エキスパート248,000円99,800円専用サーバー/受注数は無制限/1受注30円の従量課金/1年契約
移行公式で見積もり99,800円他社カートからの乗り換え向け
エンタープライズ公式で見積もり公式で見積もり独自要件のカスタム開発、高度なセキュリティ環境など

※2026年10月時点で公式料金ページに記載されている内容をもとにした整理です。料金ページ上では税込・税抜の表記を確認できなかったため、正式な金額は公式の料金表(資料ダウンロード)や見積もりでご確認ください(出典:ecforce公式|料金)。

スタンダードとエキスパートはどちらも「全機能利用可能」とされ、FAQサイト(AI回答機能付き)・メール・電話でのサポート、設定サポート、ロードマップ提供が含まれると記載されています。違いは主にサーバーが共用か専用かと対応できる受注数です。なお、料金ページの機能表では、EFO・パーソナライズ販売・接客チャットや「ecforce AI」の機能などに、別途オプション費用が発生することを示す印が付いています(プランによって扱いが異なります)。データ分析の「ecforce bi」やマーケティングオートメーションの「ecforce ma」はデータソリューションとして別に案内されており、いずれも金額は料金付き資料で確認する形です。

料金の考え方|月額+従量課金+決済手数料で試算する

ecforceの月々の費用は、月額費用に「受注件数×30円」を足し、さらに決済代行会社の決済手数料を加えた合計で考えるのが目安です。公式のよくある質問でも、決済手数料は利用する決済代行サービスに応じて変動すると説明されています。

たとえばスタンダードプランで月の受注が1,000件なら、月額49,800円+従量課金30,000円(1,000件×30円)で月79,800円がecforceに支払う分の目安です。初年度で見ると、初期費用148,000円+79,800円×12か月=1,105,600円になります。ここに決済手数料、メール配信や外部ツールの費用、制作を外注する場合の制作費が別に乗ってきます。

もうひとつ押さえておきたいのが、スタンダードプランの月2,000件の上限を超えた時点で、自動的にエキスパートプランへ移行するという条件です。公式料金ページには、その際にプラン移行費用として初期費用198,000円が発生すると書かれています。

この条件をもとに単純計算すると、「スタンダードで始めて途中で移行する」場合は、最初からエキスパートで始める場合より初期費用が98,000円多くなります(148,000円+198,000円-248,000円)。一方で月額の差は50,000円なので、スタンダードで過ごす月が2か月以上あれば、月額の差の累計が初期費用の差を上回る計算です。受注の伸び方が読みにくいときは、この分岐を目安にプランを考えるとよいでしょう。ただし契約期間の扱いなど細かな条件は公式でご確認ください。

定期通販の場合は、定期の継続回数ごとに受注が発生していくため、新規の注文件数だけでなく定期の継続分を含めた月の受注件数で見積もるのが現実的です。継続率やLTVの考え方は定期購入(サブスク)ECの設計で整理しています。

定期通販で使われる主な機能

ecforceの定期通販ページでは、機能が「広告の成果管理」「購入率・購入単価の向上」「継続率の改善」「定期販売の効率化」の4つの領域に分けて紹介されています。代表的なものを整理すると次のとおりです(2026年10月時点の公式ページの記載。出典:ecforce公式|定期通販)。

広告の成果を測る

広告主・広告URLグループ・広告URLごとに成果を集計する広告管理機能、広告URLを自動で振り分けて比較するA/Bテスト機能、LPのテンプレート化とLPOなど。広告で新規客を集める売り方を前提にした機能群です。

購入までの手間を減らす

フォーム一体型LP、確認画面スキップ、離脱防止ポップアップ、カゴ落ちメール、購入直後に追加購入を提案するアクションオファー、チャット型の注文フォーム(ecforce efo)など。

継続してもらう

複数SKUを組み合わせられるセット販売、定期回数ごとに違う商品を届ける頒布会機能、会員ランクやポイントに応じた販促など。飽きによる解約を減らす狙いの機能がそろっています。

定期の運用を効率化する

カード情報を毎月更新するクレジット洗替、決済エラーや与信エラーの受注を自動処理する再オーソリ自動化、顧客が配送スケジュールなどを変更できるマイページ、LINE公式アカウントとの連携など。

また、EFO(ecforce efo)や接客チャット、パーソナライズ販売などは、料金ページで別途オプション費用が発生するものとして示されています。使いたい機能が標準の範囲かオプションかは、見積もりの段階で一覧にして確認しておくと、導入後の想定外の費用を減らせます。継続率を上げる施策そのものは、ECのリピート率を上げる施策も参考にしてください。

ecforceが向いている店・ほかも検討したい店

ecforceが向いているのは、定期購入や単品リピートを軸に、広告で新規客を集めて継続で回収するD2C型の店です。月額と初期費用がかかる料金設計のため、ある程度の受注件数と売上の見込みがある段階で検討されることが多い傾向があります。

向いている店の条件

ほかの選択肢も検討したい店

カートは「どれが優れているか」より、自店の売り方と受注規模に料金設計が合うかで選ぶのが基本です。ほかのカートと選ぶ軸をそろえて見たい場合は、カートシステム比較やカートの比較・選び方のまとめも参考にしてください。

ecforceの導入の流れ|問い合わせからリリース後まで

ecforceの導入は、問い合わせ・資料請求から始まり、契約前の要件整理、導入時の開設支援、リリース後のサポートという3段階で進むのが基本の流れです。公式のサポート体制ページの記載をもとに整理すると、次のようになります(出典:ecforce公式|サポート体制、2026年10月時点)。

  1. STEP1:問い合わせ・資料請求

    公式サイトから資料(料金付き資料・機能と料金の一覧)を請求するか、問い合わせを送ります。製品デモの動画も公開されています。

  2. STEP2:契約前の要件整理

    セールス担当が、事業内容に応じた機能要件の整理や、決済・倉庫などのパートナー企業の紹介・選定を支援すると記載されています。ここで見積もりの前提をそろえます。

  3. STEP3:導入・サイト開設

    2名の専任メンバーが開設作業を支援し、運用開始までのロードマップ作成、初期設定の支援、管理画面の操作説明を行うとされています。連絡はメール・電話、状況に応じてWeb会議です。

  4. STEP4:リリース後の運用

    サポートチームがメール・電話で機能や操作の問い合わせに対応します。専任メンバーによるチャット・Web会議のサポートは別途オプションと記載されています。

他社カートから乗り換える場合は、公式のよくある質問で、専任のPMを中心に全体スケジュールを立て、導入支援・データ移行設計・開発・テスト・本番移行の順に進めると説明されています。移行期間・移行費用は規模や要件で変わるとされているため、移したいデータ(会員・定期契約・受注履歴など)の範囲と希望時期を先に整理しておくと、見積もりの相談がスムーズです。

申し込み前に確認したいこと

申し込み前は、料金表に載っていない費用と、自店の運用に必要な条件を見積もりの段階で洗い出しておくのが目安です。次の項目を公式の資料や担当者との打ち合わせで確認しておくと、比較や社内の判断がしやすくなります。

料金やプランの内容は改定されることがあります。この記事の金額は2026年10月時点で公式ページに記載されていたものなので、最新の条件は公式でご確認ください。

よくある質問

Q. ecforceの料金はいくらから始められますか?

A. 2026年10月時点の公式料金ページでは、スタンダードプランが初期費用148,000円・月額49,800円で、これに受注1件につき30円の従量課金が加わる形が記載されています。月の受注が1,000件なら月額と従量課金で79,800円が目安です。ほかに決済代行会社の決済手数料が別途かかり、税込・税抜の表記はページ上で確認できなかったため、正式な金額は公式の資料や見積もりでご確認ください。

Q. 月の受注が2,000件を超えたらどうなりますか?

A. 公式料金ページには、スタンダードプランの対応受注数は月2,000件までで、超過した時点で自動的にエキスパートプラン(月額99,800円・受注数無制限)へ移行し、プラン移行費用として初期費用198,000円が発生すると記載されています(2026年10月時点)。開始から数か月で2,000件を超えそうな場合は、最初からエキスパートプランにした場合との総額を比べておくと判断しやすくなります。契約期間の扱いなど細かな条件は公式でご確認ください。

Q. ほかのカートから乗り換えることはできますか?

A. 公式では他社カートからの乗り換え向けに「移行プラン」(月額99,800円・初期費用は個別見積もり)が用意されており、EC-CUBE、futureshop、makeshop、Shopifyなどからの移行実績が掲載されています(2026年10月時点)。移行期間や費用はデータ量・移行元・カスタマイズ要件で変わるとされているため、移行したいデータの範囲と希望時期を整理したうえで、公式に見積もりを依頼するのが現実的です。