Google広告のAIラベル、表示地域が6つに|日本のEC運営者にとっての意味
AIで作った商品画像を広告に使っている店舗は、配信先によって広告の見え方が変わるかもしれません。Googleの広告ヘルプでは、AIで作成・編集した素材のラベルが広告そのものに表示される地域として、カリフォルニア・韓国・ベトナムが新たに挙げられ、全部で6地域になりました。
日本は一覧にありませんが、越境ECと商品画像は確認しておきたい変更です
発表の事実
Google広告のヘルプ「AI コンテンツのラベル設定と開示情報を使用する」は、2026年11月6日の確認時点で、広告にラベルが表示される地域としてEU、インド、ニューヨーク、カリフォルニア、韓国、ベトナムを挙げています。業界メディアのSearch Engine Roundtableは11月5日、このうちカリフォルニア・韓国・ベトナムが追加分だと報じました(報道による)。ヘルプには開始日の記載がありません。
ヘルプとMerchant Centerの商品データの仕様から読み取れる内容は、次のとおりです。
| 項目 | 確認できた内容 |
|---|---|
| 広告上の表示 | 上記の6地域を対象にしたキャンペーンで表示 |
| マイ アド センター | ラベル付きの素材は「この広告の作成方法」に開示。世界全体で利用可能 |
| 設定の場所 | アセットの確認時、またはアセット ライブラリの「AI ラベルを管理」など |
| 自動のラベル | 法令で必要な場合や、ほかのサービスから情報を受けた場合などにGoogleが付けることがあり、上書きはできない |
| 法令への対応 | 設定を使っても規制への準拠は保証されないため、法律面の確認を勧めている |
Google広告のツールで作られた画像と動画には、見えない電子透かしのSynthIDと、C2PAの情報が含まれると説明されています。自分でラベルを画像に入れる場合は、切り取られないよう角や端を避け、自動の画像調整をオフにすることも案内されています。
日本の店舗への影響
2026年11月6日時点で、日本は広告上にラベルが出る地域に挙げられておらず、国内向けの広告の見え方がすぐ変わる内容ではないとみられます。今後日本が加わるかどうかは、ヘルプには書かれていません。
影響が考えられるのは、次の2つの場面です。
越境ECの広告
韓国、米国のカリフォルニア州やニューヨーク州、EUなどに広告を配信している店舗は、AI素材の開示が各地の法令で求められる場合があります。「米国全体」のような配信でも、対象の地域が含まれる点に注意が必要です。
Merchant Centerの商品データ
生成AIで作った商品名と説明文には専用の属性(structured_title・structured_description)が案内されています。生成AIで作った画像には、AI生成を示すメタデータを含めることが求められています。この項目に地域の限定は書かれていないため、日本の店舗も対象になるとみられます。
画像のメタデータは、加工や書き出しの途中で消えることがあります。Google側は、Product Studioなどの生成AIツールで作った画像のメタデータを削除しないよう案内しています。外注先や画像の圧縮ツールを使っている場合は、処理の途中で情報が残るかを確かめておくと安心です。
今やること
- 配信地域を確かめる……Google広告の地域設定に、6地域が含まれるキャンペーンがないかを確認します。
- AI素材を把握する……広告の画像や動画のうち、AIで作成・編集したものを一覧にし、アセット ライブラリの「AI ラベル」の列と見比べます。
- 画像の加工の流れを見直す……生成AIで作った商品画像のメタデータが、書き出しや圧縮で消えていないかを確かめます。
- 該当する地域の法令を確認する……ラベルの設定だけで足りるとは限らないため、海外向けの配信が多い店舗は、現地の規制を専門家に確認すると安心です。
出典・確認日
2件
- Google 広告ヘルプ「AI content label setting and disclosures」(英語ページ・日付の記載なし・2026年11月6日確認)
- Google Merchant Center ヘルプ「Product data specification」(英語ページ・日付の記載なし・2026年11月6日確認)
※機能と地域は変わることがあるため、最新は公式のヘルプでご確認ください。追加の時期は報道(Search Engine Roundtable、2026年11月5日)によるもので、公式のヘルプには記載がありません。