Shopify運用代行とは|頼める業務・費用の考え方・契約前の確認点と依頼の流れ

Shopify運用代行とは、Shopifyで作ったネットショップの商品更新・受注対応・集客・分析などの運営業務を、外部の会社や個人に任せるサービスです。「ストアは公開できたけれど、更新や集客まで手が回らない」という相談は少なくありません。この記事では、頼める業務の範囲、費用の考え方、権限の渡し方、契約前の確認点、依頼の流れを順に整理します。運営代行そのものの基本から知りたい方は、EC運営代行ガイドもあわせてご覧ください。
⏱ 忙しい人向け 3行まとめ
- Shopify運用代行は、公開後の更新・受注・集客・分析など、毎月続く作業を任せるサービスです。ストアを作る「構築」とは分けて考えると、見積もりを比べやすくなります。
- 費用は、Shopifyのプラン料金やアプリの月額といった店側の費用と、代行会社に払う費用の二つに分かれます。合計で見ることが大切です。
- 権限はオーナーのログイン情報を渡さず、コラボレーターアカウントなどで必要な分だけ付けるのが目安です。契約前に、データとアカウントの持ち主が店であることを確認しておきます。
Shopify運用代行とは
Shopify運用代行とは、Shopifyのストアの公開後に続く運営の作業を、外部に任せることです。EC運営代行のうち、Shopifyで作った自社ECを対象にしたものと考えると分かりやすいです。
モールの運営代行と違うのは、集客の多くを自分で作る必要がある点です。楽天市場やAmazonのようにモールの中にお客様がいるわけではないため、SNS・広告・検索・メールなどで人を呼ぶ作業の比重が大きくなります。また、Shopifyはアプリで機能を足していく仕組みなので、アプリの選定や設定も運用の作業に含まれることがあります。
似た言葉に「構築代行」があります。構築はストアを公開するまでの作業、運用は公開後に毎月続く作業です。同じ会社が両方を受けることもありますが、費用の形は分かれていることが多いため、相談の時点で「どちらを頼みたいのか」を伝えておくと話が早く進みます。
構築代行で頼むこと
- テーマの選定とデザインの調整
- 商品データ・顧客データの移行
- 決済・配送・税の初期設定
- 公開前のテスト注文
運用代行で頼むこと
- 商品の登録・更新とページの修正
- 受注・出荷・問い合わせの対応
- SNS・広告・メールでの集客
- 数字の分析と月次の改善提案
Shopify運用代行で頼める業務の範囲
Shopify運用代行で頼める業務は、大きく「ストアの更新」「受注と顧客対応」「集客」「分析と改善」の4つに分かれます。全部を任せる形も、一部だけ任せる形もあります。
| 業務の分類 | 主な作業の例 |
|---|---|
| ストアの更新 | 商品登録、価格・在庫の更新、バナーの差し替え、ページの修正 |
| 受注と顧客対応 | 注文の確認、出荷の手配、返品・交換の対応、メールの問い合わせ対応 |
| 集客 | SNSの投稿、広告の運用、メール配信(Shopify Messaging など)、ブログ記事 |
| 分析と改善 | アクセスと売上の分析、月次レポート、アプリやページの改善提案 |
どこまで任せるかは、社内に残したい業務から決めると考えやすくなります。たとえば、商品の企画やお客様とのやりとりは社内に残し、更新作業と広告だけを外に出す、という分け方もよくあります。「全部任せるか、自分でやるか」の二択ではなく、部分的に任せる選択肢があることは、最初に押さえておきたい点です。
なお、テーマのコードを書き換えるような開発作業や、外部システムとの連携は、運用代行の料金に含まれず別見積もりになることが多いです。頼みたい作業が「運用」の範囲に入っているかは、見積もりの段階で確認しておきます。
Shopify運用代行の費用の考え方
Shopify運用代行の費用は、店がShopifyに払う費用と、代行会社に払う費用の二つを合わせて考えるのが基本です。代行の見積もりだけを見ると、総額を見誤りやすくなります。
店側の費用として、まずShopifyのプラン料金があります。2026年10月時点のShopify公式の料金ページでは、次のとおりです。
| プラン | 月額(年払い) | 外部決済の取引手数料 |
|---|---|---|
| Basic | 3,650円 | 2% |
| Grow | 10,100円 | 1% |
| Advanced | 44,000円 | 0.6% |
| Plus | 368,000円から | 0.2% |
※2026年10月22日に公式ページで確認。月払いの場合はBasic 4,850円、Grow 13,500円、Advanced 58,500円です。外部決済の取引手数料は、Shopify ペイメント以外の決済サービスを使うときにかかります。最新は公式ページでご確認ください。
これに加えて、売れた分のカード手数料、使うアプリの月額、有料テーマを使う場合のテーマ代、広告を出す場合の広告費がかかります。カード手数料の詳しい考え方はShopifyの決済方法と手数料の基本で整理しています。
代行会社に払う費用は、任せる業務の量と範囲で大きく変わります。料金の形は、毎月決まった額を払う固定型、売上に応じて払う成果報酬型、その二つを組み合わせた併用型が中心です。依頼範囲ごとの一般的な目安はEC運営代行の費用相場にまとめています。
💡 見積もりで分けて確認したい費用
広告費を代行料金に含むのか、店が広告媒体に直接払うのか。アプリの月額を誰が払うのか。デザインの修正や開発は追加料金になるのか。「料金に含まれるもの」と「店が別に払うもの」を一覧にしてもらうと、複数の会社の見積もりを同じ条件で比べやすくなります。
EC運営代行に任せるときの権限の渡し方
Shopifyで代行会社に作業を頼むときは、オーナーのログイン情報を渡さず、必要な権限だけを付けたアカウントで入ってもらうのが目安です。Shopifyには、そのための仕組みが用意されています。
代表的なのが「コラボレーターアカウント」です。Shopify公式ヘルプによると、コラボレーターアカウントはShopifyのパートナー(制作会社やフリーランスなど)向けのアカウントで、スタッフアカウントの上限には数えられません。役割ごとに権限を選べ、不要になったら削除できます。
- リクエストコードを使う……店側で発行した4桁のリクエストコードを伝えると、代行側からのアクセスの申請を受け付けられます。コードを作り直すと、古いコードは使えなくなります。
- 権限は作業に必要な範囲だけ……商品の更新だけを頼むなら、注文や顧客の情報まで見られる権限は付けない、という考え方です。
- 2段階認証が前提……パートナー側の2段階認証が必須とされています。
- 契約が終わったら削除する……削除は取り消せないため、再び頼むときは申請し直しになります。また、ストアの所有権はコラボレーターに移せません。
権限の渡し方と、引き継ぎで共有したい資料はEC運営代行への引き継ぎ準備でも整理しています。ストアやドメイン、広告アカウントの持ち主が店であることは、契約が終わったあとに困らないための大事な前提です。
EC運営代行の契約前に確認したいこと
Shopify運用代行の契約前には、作業の範囲、成果の測り方、データとアカウントの持ち主、契約の終わり方の4点を確認しておくと安心です。
| 確認すること | 聞いておきたい内容 |
|---|---|
| 作業の範囲 | 月に何件まで、どの作業までが料金内か |
| 成果の測り方 | 売上・転換率など、何を毎月報告するか |
| 持ち主 | ストア・ドメイン・広告アカウント・作った画像の扱い |
| 契約の終わり方 | 最低契約期間、解約の予告期間、データの返し方 |
Shopifyならではの点として、代行会社が入れたアプリを契約後も使い続けられるかも確認しておきます。代行会社のアカウントで契約しているアプリは、解約と一緒に止まる場合があります。また、テーマを大きく作り替えた場合は、その後の修正を誰が担えるかも聞いておくと、乗り換えのときに困りにくくなります。
契約書で見ておきたい項目はEC運営代行の契約前チェックリストにまとめています。契約や個人情報の扱いで判断に迷う場合は、最新の公式情報や専門家で確認してください。
Shopify運用代行の依頼の流れ
Shopify運用代行は、困っている業務を書き出し、数字をまとめ、同じ条件で複数の相手に相談する、という順番で進めると比べやすくなります。
-
STEP1:任せたい業務を書き出す
今どの作業に時間がかかっているか、どの作業を社内に残したいかを一覧にします。
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STEP2:ストアの数字をまとめる
商品数、月の注文数、問い合わせの件数、使っているアプリ、広告費をまとめます。見積もりの精度が上がりやすくなります。
-
STEP3:相談先を探す
Shopify公式のパートナーディレクトリでは、サービスの種類や地域などで制作会社や専門家を探せます。EC参謀の運営代行の名鑑からも探せます。
-
STEP4:同じ条件で相談し、見積もりを比べる
STEP1・2の内容を2〜3社に同じ形で渡し、料金に含まれる作業と別料金の作業を並べて比べます。
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STEP5:権限を渡して、最初の1か月で進め方をそろえる
コラボレーターアカウントで権限を付け、報告の形と連絡の方法を最初の1か月で決めておきます。
依頼の内容をまとめるときはEC運営代行の依頼書テンプレートが使えます。また、代行に頼まずに進める方法もあります。たとえば、アプリやAIで定型作業を減らしてから残った作業だけを頼む、更新作業だけをフリーランスに頼む、といった形です。自社運用との比較も参考にしながら、自店に合う形を選んでください。
まとめ
Shopify運用代行は、公開後の更新・受注・集客・分析を任せるサービスで、モールの代行よりも集客づくりの比重が大きくなりやすいのが特徴です。費用は、Shopifyのプラン料金やアプリの月額と、代行会社に払う費用を合わせて考えます。権限はコラボレーターアカウントで必要な分だけ渡し、ストアやアカウントの持ち主が店であることを契約前に確かめておくと、あとで困りにくくなります。まずは任せたい業務を書き出すところから始めるのが現実的です。
よくある質問
Shopifyの運用代行と構築代行は、何が違いますか?
構築代行は、テーマの選定やデザイン、商品データの移行など、ストアを公開するまでの作業を頼むものです。運用代行は、公開後の更新・受注・集客・分析など、毎月続く作業を頼むものです。同じ会社が両方を受けることもありますが、契約や費用の形は分かれていることが多いので、見積もりではどちらの作業か分けて確認するのが目安です。
Shopifyの運用代行を頼むとき、ログイン情報を渡してもよいですか?
オーナーのログイン情報をそのまま渡すのではなく、Shopifyの「コラボレーターアカウント」やスタッフアカウントで、必要な権限だけを付ける方法が一般的です。コラボレーターアカウントは役割ごとに権限を選べ、不要になったら削除できます。権限の細かい仕様は変わることがあるため、最新はShopifyの公式ヘルプでご確認ください。
Shopifyのアプリの月額は、代行費用に含まれますか?
多くの場合、アプリの月額やShopifyのプラン料金はストアの持ち主が払う費用で、代行費用とは別になります。ただし、代行会社が独自のアプリやツールを使う場合は扱いが分かれるため、見積もりの段階で「料金に含まれるもの」と「店が別に払うもの」を一覧で確認しておくと安心です。