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ECサイトの作り方|モール・ASPカート・Shopifyの選び方と開設までの手順

公開:2026.11.04 / EC参謀編集部
ECサイトの作り方|モール・ASPカート・Shopifyの選び方と開設までの手順

ECサイトの作り方は、①売り方(モールに出店するか、自社のECサイトを作るか)を決める → ②費用と運営の体制を見積もる → ③アカウントを作って開設する → ④商品・決済・配送を設定する → ⑤法律で決められた表示を用意する → ⑥テスト注文をする → ⑦公開するの順に進めるのが目安です。作る方法は大きく「モール出店」「ASPカート」「Shopify」の3つで、月額0円から始められるサービスもあれば、月額と初期費用がかかるモールもあります(2026年11月時点)。この記事では、3つの方法の違いと費用、開設から公開までの手順を順番に整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • ECサイトの作り方は、モールに出店する、ASPカートで自社サイトを作る、Shopifyで作る、の3つが中心です。最初に「集客をモールに頼るか、自分で集めるか」を決めると選びやすくなります。
  • 費用は、BASEやSTORESのように月額0円で売れたときに手数料がかかる形から、楽天市場のように月額2万5,000円からの出店料と初期費用6万円がかかる形まで幅があります。
  • どの方法でも、公開前に特定商取引法に基づく表記、注文の最終確認画面、プライバシーポリシーを用意し、テスト注文で流れを確かめてから公開するのが安心です。

ECサイトの作り方の全体像|7つのステップ

ECサイトの作り方は、「売り方を決める」「作る」「確かめて公開する」の3段階、7つのステップで考えると迷いにくくなります。どの方法を選んでも、流れはおおむね次のとおりです。

  1. 1. 売り方を決める

    モールに出店するか、自社のECサイトを作るか、両方を使うかを決めます。売りたい商品とお客様がどこで買い物をしているかから考えます。

  2. 2. 費用と体制を見積もる

    月額・初期費用・売れたときの手数料に加えて、商品登録や発送をだれが、どれくらいの時間でやるかを見積もります。

  3. 3. アカウントを作って開設する

    サービスに申し込み、ショップ名・URL・会社や個人の情報を登録します。モールは審査があり、開店までに日数がかかります。

  4. 4. 商品・決済・配送を設定する

    商品ページを作り、使える決済方法と、送料・配送会社・発送までの日数を設定します。

  5. 5. 法律で決められた表示を用意する

    特定商取引法に基づく表記、注文の最終確認画面、プライバシーポリシー、返品の条件を用意します。

  6. 6. テスト注文をする

    お客様と同じ画面で注文し、確認メール・決済・発送の通知が届くかを確かめます。

  7. 7. 公開して集客を始める

    公開後は、SNS・広告・メールなどで訪問者を集め、売れ方を見ながら商品ページを直していきます。

このうち、あとから変えにくいのは1と3です。たとえばBASEでは、ショップのURLを後から変更できないと案内されています。売り方とショップ名・URLは、最初に少し時間をかけて決めておくのが目安です。

ECサイトを作る3つの方法|モール・ASPカート・Shopifyの違い

ECサイトを作る方法の違いは、「お客様をどこから連れてくるか」と「どこまで自由に作れるか」の2点にあります。3つの方法の特徴を並べると次のとおりです。

モール出店

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどに出店する方法です。モールに買い物に来るお客様に見つけてもらえる一方で、出店料や販売手数料がかかり、ページの作りや規約はモールのルールに従います。

ASPカート(自社EC)

BASE・STORESなどのサービスで自社のECサイトを作る方法です。月額0円のプランもあり、専門知識が少なくても始めやすい反面、お客様は自分で集める必要があります。

Shopify(自社EC)

海外発のカートで、テーマ(デザイン)とアプリで機能を足していく形です。拡張の自由度が高く、越境ECにも使われますが、アプリやテーマの費用と、設定の手間が増えやすい点に注意が必要です。

このほか、makeshopやfutureshopのように国内企業が提供する月額制のカートや、オープンソースやフルスクラッチで作る方法もあります。売上の規模が大きく、独自の機能が必要な場合の選択肢です。種類ごとの違いはカートシステム比較で整理しています。

💡 「モールか自社ECか」は二択でなくてもよい

まずモールで売れる商品を見つけ、リピーター向けに自社ECを足す進め方や、反対に自社ECでブランドを作ってからモールに広げる進め方もあります。現場では、最初の1つに絞って運営を回せるようになってから、2つ目を足す店が多い傾向です。

ECサイトの作り方別の費用|初期費用・月額・手数料の目安

ECサイトの費用は、月額0円で売れたときだけ手数料がかかる形から、毎月の出店料がかかる形まで大きく分かれます。主なサービスの公式の料金(2026年11月時点)を並べると次のとおりです。

サービス方法毎月の費用売れたときの費用
楽天市場モール2万5,000円〜(税別)システム利用料など
Yahoo!ショッピングモール1万円(税抜)ロイヤリティ2.5%など
Amazonモール大口4,900円(税抜)販売手数料
BASEASPカート0円〜3.6%+40円と3%
STORESASPカート0円〜5.5%〜
Shopifyカート4,850円〜決済手数料など

表の数字は最も安いプランの例です。それぞれの補足は次のとおりです。

  • 楽天市場……月額はがんばれ!プラン25,000円・スタンダード65,000円・メガショップ130,000円(税別)で、初期登録費用60,000円、契約は1年。2027年2月1日から基本出店料が改定され、がんばれ!は34,000円になると告知されています(楽天市場 出店プラン)。
  • Yahoo!ショッピング……初期費用0円、月額システム利用料10,000円(税抜)、売上ロイヤリティ2.5%に加えて、ストアポイント原資1%〜が必須です。出店には既存の事業があり、原則3か月以上の運営実績が条件とされています(Yahoo!ショッピング 出店料金)。
  • Amazon……小口出品は商品1点ごとに100円、大口出品は月額4,900円(税抜)で、どちらも販売手数料が別にかかります(Amazon出品サービス 料金)。
  • BASE……スタンダードプランは月額0円で、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%。グロースプランは月払い19,980円・決済手数料2.9%です(BASE 料金)。
  • STORES……フリープランは月額0円・決済手数料5.5%〜、スタンダードプランは年間契約で月3,300円・3.6%〜。フリープランは2026年12月1日の注文から1注文あたり40円が加わると案内されています(STORES 料金)。
  • Shopify……Basicプランは月払いで4,850円。年払いはこれより安く、表示額は公式で確認してください。Shopifyペイメント以外の決済を使うと、Basicでは取引手数料2%がかかります(Shopify 料金)。

比べるときは、月額だけでなく「月にいくら売れたら、合計でいくらかかるか」で見るのが目安です。月額0円のカートは、売上が小さいうちは負担が軽い一方、手数料の率が高めなので、売上が増えると月額制のプランのほうが安くなる場合があります。モールの手数料は、販路ごとにまとめたEC手数料早見表でも確かめられます。料金は改定されることがあるため、申し込む前に必ず公式ページで最新の金額を確認してください。

どの作り方を選ぶか|店のタイプ別の目安

どの作り方を選ぶかは、「すでにお客様がいるか」「月にどれくらい売りたいか」「運営にどれくらい時間を使えるか」の3つで決めるのが目安です。よくあるタイプ別に整理すると次のとおりです。

お客様はまだいない・まず売れるか試したい

月額0円のASPカートで小さく始めるか、Amazonの小口出品で売れ方を見る方法が考えられます。固定費を抑えて、売れる商品を探す段階です。

SNSや店舗にファンがいる

自社ECを作り、SNSや店頭から案内する形が合いやすいです。ブランドの世界観を出したい、メールで再来店を促したいなら、デザインと機能の自由度で選びます。

検索で探される定番品を売りたい

お客様が商品名や型番で探す商品は、すでに買い物客が集まっているモールのほうが見つけてもらいやすい傾向です。出店料と手数料を、広告費の代わりと考えて見積もります。

迷う場合は、最初の1年でかかる費用の合計と、毎週の作業時間の2つを紙に書き出して比べると判断しやすくなります。楽天市場とShopifyの違いは楽天とShopifyどっち?、無料で始められるカートの違いはSTORESとBASEの比較にまとめています。

自社ECサイトの開設から公開までの手順

自社ECサイトの開設は、ASPカートでもShopifyでも、アカウント作成から公開まで同じような順番で進みます。一般的な流れは次のとおりです(画面の名前はサービスによって異なります)。

アカウントを作る
メールアドレス・ショップ名・URLを決めて登録
↓
デザインを選ぶ
テーマやテンプレートを選び、ロゴ・色・トップページを整える
↓
商品を登録する
写真・説明文・価格・在庫数・バリエーション(サイズや色)を入れる
↓
決済と配送を設定する
使う決済方法、送料、配送会社、発送までの日数を決める
↓
表示とルールを用意する
特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、返品の条件
↓
テスト注文をして公開
注文・メール・決済の流れを確かめてから公開する

つまずきやすいのは、送料の設定と商品の写真・説明文の準備です。送料は、地域ごとの金額と送料無料の条件を先に決めておかないと、利益が残らない注文が出ることがあります(考え方は送料無料ラインの決め方)。商品の写真と説明文は、最初から全商品をそろえようとすると公開が遅れるため、売れ筋の数点から公開して順に足していく進め方もあります。BASEで始める場合の具体的な画面の流れはBASEの始め方を参考にしてください。

モールに出店する場合は、この流れの前に出店の申し込みと審査が入ります。楽天市場では、開店前にオープン審査があり、希望日の5営業日前までに申請する必要があると案内されています。手順はモールごとに違うため、楽天市場の出店方法と費用、Yahoo!ショッピングの出店方法、Amazon出品のやり方で確かめてください。

ECサイトの公開前に用意する表示とルール

ECサイトを公開する前には、特定商取引法に基づく表記、注文の最終確認画面、返品の条件、プライバシーポリシーの4つを用意するのが基本です。抜けやすい点を整理します。

  • 特定商取引法に基づく表記……販売事業者の名前、住所、電話番号、販売価格、送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、返品の条件などを載せます(書き方は特定商取引法に基づく表記の書き方)。
  • 注文の最終確認画面……2022年6月1日から、分量、販売価格、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、申し込みの期間(ある場合)、申し込みの撤回や解除の条件の6項目を表示することが義務になっています(消費者庁 特定商取引法ガイド)。カートの標準の画面で足りているか、定期購入などで条件を足していないかを確かめます。
  • 返品の条件……通信販売にはクーリング・オフはありませんが、返品の特約を表示していない場合は、商品を受け取った日から8日以内なら返品できるとされています。返品を受けるか、受けないかを決めて表示しておきます。
  • プライバシーポリシー……集めるお客様の情報と使い道を示します(作り方はECサイトのプライバシーポリシー・利用規約の作り方)。
  • メールマガジンの同意……広告のメールを送るには、原則としてあらかじめ同意を得る必要があります。注文時に同意の欄を用意しておきます。
  • 管理画面の守り……管理画面のパスワードを使い回さず、2段階認証があれば有効にしておきます(ECサイトのセキュリティの基本)。

食品やお酒、化粧品、中古品など、商品によっては販売に許可や届出が必要なものもあります。開業届など手続き全体の抜け漏れはネットショップ開業の完全チェックリストで確認できます。法律や許認可の扱いは改正されることがあるため、最新は公式の情報や専門家でご確認ください。

ECサイトを作ったあとにやること|集客と改善

ECサイトは作っただけでは訪問者が来にくいため、公開したら集客の手段を1つ決めて続けることが次の一歩になります。特に自社ECは、モールと違って買い物客が最初から集まっている場所ではありません。

始めやすいのは、すでにあるお客様との接点を使う方法です。店舗やイベントでのご案内、SNSでの発信、購入者へのメールなど、今ある接点からECサイトに案内します。広告は、売れる商品と利益の残る価格が見えてから少額で試すのが目安です。訪問者が来ない原因の切り分けはネットショップにアクセスが来ないときの対処にまとめています。

公開して1〜2か月ほどたったら、訪問者の数、カートに入れた割合、購入に至った割合を見て、写真・説明文・送料のどこを直すかを決めます。最初から完璧なサイトを目指すより、小さく公開して、売れ方を見ながら直していくほうが、時間とお金をかけすぎずに済みます。

よくある質問

Q. ECサイトは無料で作れますか?

A. BASEのスタンダードプランやSTORESのフリープランのように、月額0円で始められるサービスがあります。ただし、売れたときに決済手数料などがかかり、独自ドメインや有料のデザインを使う場合は別に費用がかかることがあります(2026年11月時点)。月額だけでなく、売上に対してかかる費用の合計で比べるのが目安です。

Q. ECサイトを作るのにどれくらいの期間がかかりますか?

A. ASPカートで少数の商品から始めるなら、登録から公開まで短期間で進められる場合もあります。一方、モールは出店の審査があり、楽天市場では開店前のオープン審査を希望日の5営業日前までに申請する必要があります。商品の数や写真の準備によっても変わるため、販売を始めたい日から逆算して準備を始めると安心です。

Q. 個人でもECサイトを作れますか?

A. ASPカートやAmazonなど、個人でも始められるサービスがあります。一方で、Yahoo!ショッピングのように既存の事業と原則3か月以上の運営実績を出店の条件にしているモールもあります(2026年11月時点)。続けて販売する場合の開業届や税の扱いは、税務署や税理士などの専門家でご確認ください。

この記事に出てくるサービス

料金や対応範囲は、EC運営サービスで公式の情報をもとにまとめています。