EC用語集・指標・計算
CACとは?
- 意味
- 新規のお客様1人を獲得するためにかかった費用の総額です。広告費に加え、販促費や人件費なども含めて考えます。
- 計算式
- CAC(円)=新規顧客の獲得にかかった総費用 ÷ 新規顧客数
- 例
- 1か月に広告費40万円、販促物・クーポン負担10万円、運用の人件費10万円をかけ、新規顧客が200人なら、60万円÷200人で、CACは3,000円です。
CACとは
CAC(キャック)は、新しいお客様を1人獲得するためにかかった費用を示す指標です。日本語では「顧客獲得コスト」や「顧客獲得単価」と呼ばれます。Shopifyの解説では、新規の有料顧客1人を獲得するためにかかった総コストと説明され、広告費のほか、販促・制作費や人件費なども含まれるとされています。
ECでは、広告画面に出るCPAだけを見ていると、クーポンの値引き負担や画像制作費、運用担当者の工数などが見えにくくなります。CACは、それらを含めて「新規客1人にいくら使っているか」を把握するための指標です。
CACの計算のしかた
計算式は「新規顧客の獲得にかかった総費用÷新規顧客数」です。分子にどこまでの費用を含めるかは会社によって異なるため、「広告費+新規向けクーポン負担+外注費」のように範囲を決めて、毎月同じ条件で計算することが大切です。
分母は「新規顧客数」です。注文件数や、リピーターを含めた購入者数で割ると、CACが実際より小さく見えてしまいます。楽天市場やAmazonでは、新規・リピーターの区分がレポートによって異なるため、どの数字を新規顧客数として使うかも決めておきましょう。
EC運営でのCACの使いどころ
- LTVとの比較:粗利ベースのLTVがCACを上回っているかで、集客への投資が見合っているかを判断する
- チャネル別の比較:楽天RPP、Amazonスポンサー広告、Google広告、Instagram広告など、集客経路ごとにCACを出し、予算配分を見直す
- 定期購入・D2C:初回の値引きや送料無料の負担も含めたCACを、何回目の購入で回収できるか計算する
- モール手数料の比較:モールの販売手数料や広告費と、自社ECの集客費用を、新規客1人あたりで比べる
CACの注意点・よくある誤解
- 広告費だけで計算するとCPAとほぼ同じになり、値引きや人件費などの見えにくいコストが漏れます。
- リピーターの購入も含めて割ると、CACが小さく見えます。分母は新規顧客数に限定しましょう。
- 広告を止めた月でも、過去の施策の影響で新規客が来ることがあります。月ごとのぶれが大きい場合は、数か月平均で見ると判断しやすくなります。
- LTVとCACの比率については、業界共通の公式な基準はありません。解説記事によって目安が示されることはありますが、自社の回収期間と資金繰りに合わせて判断しましょう。
CACとCPAの違い
CPAは「広告費÷成果件数」で、特定の広告やキャンペーンの効率を見る指標です。成果には会員登録なども設定できます。CACは「新規顧客」に限定し、広告費以外の費用も含めた総額で考えます。日々の広告運用はCPA、事業全体の集客コストはCAC、と使い分けると整理しやすくなります。
CACのよくある質問
CACの目安はいくらですか?
商品の利益やリピート率によって許容できる金額が変わるため、一律の目安はありません。粗利ベースのLTVを上限として、何か月で回収したいかから逆算して決める方法が一般的です。
CACにはどこまでの費用を含めればよいですか?
決まった範囲はありませんが、広告費、新規向けクーポンや送料無料の負担、制作・外注費、運用の人件費などが候補です。大切なのは、範囲を決めて毎月同じ条件で計算し続けることです。
CACについて詳しく読む
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出典
2026年10月21日に確認した内容です。制度や機能は変わることがあるため、最新は公式の情報をご確認ください。