EC用語集・指標・計算
粗利率とは?
- 意味
- 売上から売上原価(仕入れ値や製造原価)を引いた粗利が、売上の何%かを示す指標です。売上総利益率とも呼ばれます。
- 計算式
- 粗利率(%)=(売上 − 売上原価)÷ 売上 × 100
- 例
- 販売価格3,000円、仕入原価1,200円の商品なら、(3,000円−1,200円)÷3,000円×100で、粗利率は60%です。
粗利率とは
粗利率は、売上のうち、商品の仕入れや製造にかかった原価を除いて手元に残る割合を示す指標です。会計上は「売上総利益率」と呼ばれます。楽天市場の出店者向け解説では、商品そのものの収益力を測る最も基本的な指標とされています。
ECでは、広告費の上限、送料無料ラインの設定、クーポンの割引幅など、多くの判断が粗利率から逆算されます。粗利率を商品ごとに把握していないと、売れているのに利益が残らない状態に気づきにくくなります。
粗利率の計算のしかた
計算式は「(売上−売上原価)÷売上×100」です。Shopifyでも、粗利益を「純売上−売上原価」、粗利率を「粗利益÷純売上」と定義しています(商品の原価を登録しておく必要があります)。
よくある間違いは、原価に利益率を掛けて販売価格を決めてしまうことです。楽天の解説でも、原価1,000円で利益率30%を確保したい場合、正しい販売価格は「1,000÷(1−0.3)=約1,429円」であり、原価に300円を足しただけでは実際の利益率は約23%にとどまると説明されています。
EC運営での粗利率の使いどころ
- 広告の採算ライン:粗利率からモール手数料や送料などを引いた利益率をもとに、損益分岐ROASや損益分岐ACoSを計算する
- クーポン・ポイント施策:楽天のクーポンやポイント倍率アップ、Amazonのクーポンの負担が、粗利の何割を占めるかを確認する
- 送料無料ライン:送料を負担しても利益が残る注文金額を、粗利率から逆算する
- 商品構成の見直し:売上順だけでなく粗利額・粗利率順に商品を並べ、力を入れる商品を決める
粗利率の注意点・よくある誤解
- 粗利率が高くても、ECでは販売手数料・決済手数料・送料・梱包資材費・広告費が別にかかります。楽天の解説でも、これらを含めた実利益率で管理することが不可欠とされています。
- Amazon FBAの手数料や楽天のシステム利用料など、モールごとにかかる費用が違うため、同じ商品でも販売チャネルごとに実質の利益率は変わります。
- 値引きやクーポンの負担を売上から引くか、販促費として別に扱うかで、粗利率の数字は変わります。社内でルールをそろえておきましょう。
- 原価が上がったときは粗利率がすぐに下がります。仕入れ価格や資材価格の改定時には、商品ごとの粗利率を見直す必要があります。
粗利率と似た指標との違い
原価率は「原価÷売上」で、粗利率と足すと100%になります。営業利益率は、粗利から広告費・人件費・物流費などの販管費を差し引いた利益の割合で、事業として本当に稼げているかを示します。ECでは、粗利率と営業利益率の間に「広告費や手数料を引いた後の商品別の利益率」を置いて見ると、広告の判断がしやすくなります。
粗利率のよくある質問
ECの粗利率の目安はどれくらいですか?
商材や仕入れ形態(自社製造か仕入れ販売か)によって大きく異なるため、一律の目安を当てはめるのはおすすめしません。大切なのは、粗利から手数料・送料・広告費などを差し引いた後に、利益が残っているかを商品ごとに確認することです。
粗利率と利益率は同じ意味ですか?
同じではありません。粗利率は売上から原価だけを引いた割合で、利益率という場合は営業利益率など、広告費や人件費などの費用も差し引いた割合を指すことが多くあります。どの利益を指しているかを確認しましょう。
粗利率について詳しく読む
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出典
2026年10月21日に確認した内容です。制度や機能は変わることがあるため、最新は公式の情報をご確認ください。